Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

INDEX:目次

いろいろ観た・聴いた感想を書いているわけだけど、無料版はてなブログWordpressみたいにメニューバーの項目を編集できないようなので。
(※ほんとはできるのかも。私が知らないだけなのかも。)
基本的には時系列にしか見えないのって見づらいなって自分が思って、整理のための記事、ディレクション

ちなみに…私がこのブログを始めたきっかけは最初にすでに書いていたりします。
impressivesounds.hatenablog.com


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タイトルロールはシャルロットだったかも:ウェルテル@新国立劇場オペラパレス 3/21

どうしても音源あるものよりライブなものを先に書くことになってしまう今日この頃…忙しいのもおさまらなくて。

さて、年に1回もしくは2回くらいのスパンで行きたくなるオペラ。気が向いてふっと行くタイプなのでもちろん今回も初見です。そんな「ウェルテル」。


新国立劇場オペラ「ウェルテル」 Werther, NNTT


【キャスト】
ウェルテル:サイミール・ピルグ
シャルロット:藤村実穂子
アルベール:黒田 博
ソフィー:幸田浩子
大法官:伊藤貴之
シュミット:糸賀修平
ジョアン:駒田敏章

合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:多摩ファミリーシンガーズ
管弦楽:東京交響楽団

【スタッフ】
指揮:ポール・ダニエル
演出:ニコラ・ジョエル
美術:エマニュエル・ファーヴル
衣裳:カティア・デュフロ
照明:ヴィニチオ・ケリ
再演演出:菊池裕美子
舞台監督:大仁田雅彦


「若きウェルテルの悩み」をもとにしたマスネの作品。オペラや文学に明るくない私でもついていける、シンプルでストレートなお話に見えた。あらすじはこちらに。
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/werther/

オペラって時に登場人物たちの感情や行動に全然ついていけないことがあって、それってとても古風な思考・発想・それから宗教観によるものなのかなぁと思ってた。だから今回ウェルテルにもシャルロットにも感情移入しやすくて、現代劇を観てるような気分に。

ハコは新国立劇場オペラパレス。お値打ちな3階バルコニー席はけっこうステージから遠く高いため、今回はいつも以上に視覚情報少なめ、音と声にフォーカスして感想を。

まずオケ。弦の人数が潤沢だったのか、そもそも奏者たちが息ぴったりだったのか、それとも音響なのか?弦の一本一本の音は聴こえるタイプではなくて、複数人の弦の音が融合していて弓の行き来もなめらかな、まとまった音だった。わざと悪い言い方をするなら、エレクトーンでバイオリン弾くときみたいな感じ。

ピッチが~とかいう話ではないのでこれはもう単純な好みなのだけど、個人的には弦の音の粒が多少耳で拾えるほうが好きなので、その部分でいうと去年「ローエングリン」に行った上野の東京文化会館のほうが好きな音かもしれない。

そしてタイトルロール、ウェルテル。今回この役をピルグさんが演じること、シャルロットを藤村さんが演じること、この二つが目玉だったよう。実際、YouTubeでウェルテルの歌のシーン(演者はピルグさんではない)見て「行ってみよう」と思ったので、楽しみにしていた。

どちらかというと内向的な人物描写をされてるウェルテルにふさわしく、鋭さや迫力を押し出すというよりもまろやかでマイルドな美声だった。癒やしを感じる声。ウェルテル登場前に男性3人が歌うのだけど、ウェルテルが歌い出したらやっぱり頭抜けて素敵な声~という印象。

時々なぜか音量が沈むところがあったり、若干ロングトーンが物足りない感じがしたりは多少あり。ラの音(って書くとださいけど他になんて書いたらいいのかわからない…)でのクレッシェンドは得意みたいで、音の最後のクォーターでブァッと広がる。楽曲の音域のせいか人物設定のせいか、憂いのある感じも声や佇まいに感じられハマってた。

しかし、その後のシャルロットの登場で正直ウェルテルが少しかすんだ。それくらい、シャルロットがすごく素晴らしい歌で…!しっかり声が飛んでくるのに、鋭角なところは全然ないからうるさくないし聴きやすい。そしてなによりとても品のある、美しい声。

美しい声というと、わたしの中ではアリエルやムーランやジェーンの声をされてた、すずきまゆみさんが筆頭なのだけど。それをオペラ仕様に変換して落ち着きと品性をさらに増し増しにしたイメージ(伝わらないかと思いますが)。

藤村さん、海外の名だたる劇場で主役をいくつもやってこられた方のようで、経歴観てたらもはや海外からの逆輸入という感じ。シャルロットはソフィーのお姉さんなわけだけど、藤村さんの実年齢もあるのかかなり控えめで落ち着いていて、引きで見ていると年の離れた姉妹か母娘という印象。

第三幕でウェルテルからの手紙を読むシーンがあり、シャルロットのかなりの見せ場なのだけど、ここが私個人としても会場としても一番盛り上がっていたと思う。「素晴らしいパフォーマンスみてるー!」という意味で。あまりにも完璧そうなのに1,2箇所少し音が「?」となったところがあったのが意外なくらいだった。

タイトルにも書いたように藤村さんの素晴らしさがピルグさんより目立って感じられたので、人によっては「バランスが悪い」と思ったかも。でも個人的には藤村さんクオリティがとても良いと思ったし、そこに合わせるように全体が引き上げられていくのだとしたらそれはそれでOKではないかなと考えた。ピルグさんの内向的で憂いのあるウェルテルも好印象だったし。

さて、シャルロットの妹、ソフィー。席的にかなり引きで見ているのでお顔や衣装はあまりよく見えなかったけど、登場前から揺れるポニーテールがずるいと思った。もうそれだけで可愛い妹の雰囲気ばっちり笑。オペラって今まであまり演技を前に出した演出に出会ってなかったせいか、今回はどの人物も演技がしっかりあって見やすかった。

ソフィーを演じた幸田さん、すでに書いたように天真爛漫さがあって明るい妹としてよく描かれていた。ただ、ちょっとビブラートが大きくて多めだからか、シンプルにストレート寄りなメゾソプラノのシャルロットに比べると聴きづらい声に聴こえたかな?せっかくちゃんと声出てそうなのに、音が飛んできてない気がした。でもこれ、ソプラノの人に思うこと多い感想だから、もしかしてソプラノ歌唱をわたしがちゃんと聴けてないだけかもしれない。

あとはシャルロットの夫、アルベールは黒田さん。この日の男性陣ではダントツに好きな声だった。音域のせいかすごい「いい男」感がして!ダンディ、と表現しようと思ったけど、声のかすれたざらつきはないんだよな。でも重量はある感じ。ウェルテルとシャルロットのやりとりを知ったときの激昂も、いい意味でとっても怒りを感じる迫力だった。

他にも登場人物いたのだけど、メイン4人はこんな感じ。この4人のいずれも、「歌う」だけでなくて「演技」や「歌を通しての演技」をしていた気がする。これまで見たことあるオペラって「ストーリー付きの歌」のほうがイメージが近くて、鑑賞後はコンサート感覚だった。それが今回、オペラで初めて感情移入ができたし、鑑賞後の感覚は「ミュージカル」に近かった。どちらが良い悪いとかではなくて、新しい感覚を覚えることができたのが楽しかった!

書くのが最後になってしまったけど、あと2公演あります。3/24と3/26。特に藤村さんの声は素晴らしいと思うし、どちらかというと海外のご活躍が多そうで次いつ日本で歌われるかわからないから、少しでも気になる方はぜひに。藤村さんのコンサートなんかがこの先あったら、私も行ってみたいなぁって思っています。それくらい大収穫な「ウェルテル」でした。

キュートなルルに釘付け:ミュージカル イヴ・サンローラン2/23ソワレ

いつもどおり、海宝さんの歌を聴きに行ったはずが。いろいろな要素の組み合わせにより、目と耳を奪われたのは、この日初めてみた女優さんだった。この下の動画の最初に出てくる赤いスカート?チュチュ?の女の子、ルル役の皆本麻帆さん。またあとで触れよう。


ミュージカル「イヴ・サンローラン」(東山義久・上原理生)公開ゲネプロ

【出演】
イヴ・サンローラン:海宝直人
エルザ・スキャパレリ:伊東弘美
ルル:皆本麻帆
ピエール・ベルジェ大山真志
クリスチャン・ディオール:川原一馬
ココ・シャネル:安寿ミラ
神田恭兵、奥田努、和田泰右 / 青木謙、RIHITO、中塚皓平、橋田康、小野沢蛍、中岡あゆみ

この作品、今回が初演で感想や解説がまだネット上に少ない。かつ、私はハイブランドのことや歴史には明るくないので、ほんとにさらっとイヴサンローランについてWikipediaで見ていった程度。

そしたら案の定、1度観たくらいではきっと気づいていない作品の魅力や意図があるだろうなぁと思った。正直、「良しも悪しもわからなかった」。ファッション界の歴史をテーマにしたPVでも見ていたのかなという感覚で、不満感はなかったけど置いてけぼり感。

ので、復習がてら、備忘がてら、そして皆本さんという女優さんを認識できた記念(?)に書くエントリです。


お話の軸は、あの有名デザイナー・イヴサンローランと、公私ともにパートナーであった実業家・ピエールベルジェ。当時から同性愛をオープンにしていたらしい。そして史実上では彼らとは時系列的に交わらない著名人たちが脇を固めて、イヴとピエールの物語を眺めていたり、補足していたり、ときには有り得ないながらも彼らとコミュニケーションしていたり。

まあ、その「脇を固めて」いた人物たちも、シャネルとディオールとウォーホルくらいしかわからなかったけど…エルザスキャパレリとか、ルルドラファレーズとか知らないので。で、その彼らがイヴの年表を追っていくスタイルだった。

ルルやディオールなどの著名人たちが、ところどころで「●●●●年、イヴは■■した!」とか言うシーン多数。若くしてディオールのデザイナーになったとか。徴兵に行ったけど精神的に参ってしまったとか。既製服(プレタポルテ)で成功をおさめたとか。服、香水、化粧品、なんにでもロゴをつけてライセンスビジネスとしたピエールと、ビジネス方針では相反していたとか。

あらましの復習終わったので、音楽とか衣装とか演出とか役者さんの感想とか。

まず音楽!フランス意識なのはわからないこともないけれど、だいぶ古風なメロディ?アレンジ?という感じ。それが曲そのものに起因するのか、たった2人でほとんどを演奏していたと思われるエレクトーン(シンセか?)に起因するのかまでは、1回観ただけでは判断できず。

でも少なくとも、あの2人が稽古ピアノのようにグランドピアノの連弾とかでも、それはそれでアリだったんじゃないかなと。歌うまい人多かったから、フルオケや電子音でごまかさなくてもいけるんじゃないかと。エレクトーンだと、どうしても学芸会感が出るように思ったので。

そして歌が、まあ難しそうなのが聴いてるだけでよくわかる。皆さんよくあんなの歌ってたなぁ…。たぶんこの歌も、私が置いてけぼり感を覚えた大きな理由の一つで、わざとだと思うけど「ミュージカルっぽくなかった」。現代のポップスとか邦楽の雰囲気というか。いくら役者さんたちが感情をのせて歌っていても、PV感がすごい。ドキュメンタリというより私的にはPV。

で、衣装。ファッション詳しくないので、再現性がどうとかはそもそも気にならなかった。ただ、どうしても役者さんたちの日本人のナショナリティは消えないから…。コレクションのシーンでも、「専門学校かな?」みたいな感じがする独特な衣装もあったり。皆さんスタイル良いのです、ただ、フランス感を出せるかというと、私にはどうしても難しく見えた。

あと演出?構成?これも不思議な感じ。基本、イヴはピエール以外とはほぼ同じ時系列でコミュニケーションしないし、ピエールもルルを除いてはやはりそう。でも、後半の一部のシーンではそのルールが機能していなかったように記憶している。どういう意図なのか気になった。

その、「2人と同時系列でコミュニケーションしない」という世界観を上手に成立させていたのが、冒頭触れたルル役の皆本麻帆さん。ルルはイヴの落書きから生まれた絵本のキャラクターとのことで、それが狂言回し的にたちまわるっていうつくりだった。このルルが可愛くて!

落ち着きなく足をパタパタさせたり、イヴやピエールがディオールやシャネルに接触しそうになるとハッと手で制したり。本家ルルがどんな女の子として描写されてるか知らないけど、ちょこまかとした細やかな動きが、落書きのルルのキャラクターらしいなと。

ルルの赤いチュチュの衣装もよく似合って可愛らしく、声も甘すぎないけど「少女」未満くらいの感じで素敵で。後半は、実在のルルドラファレーズを演じていたりもして、そこはけだるそうなフランス人美女感があり、そのギャップも好きだった。またこの方が出る作品観てみたいな。

そして海宝さん。歌がうまいのはあまりにも周知の事実だけど、ダンスもできすぎじゃありませんか。素人からしたらダンサーさんとのレベルの差なんて感じなかったくらい。まあダンサーさん特有のヌケ感みたいなのよりは、振付に忠実なんだろうなという気配は感じたけど。しかし歌もダンスもハイスペックすぎてこわくなった。なんでもできる人って、素敵だけど、「え?同じ人間?」って思ってしまったりもして少しこわい。※ほめてます。

あ、歌。うまいと書いたけど、なんか歌の語尾の部分がよくきこえないところがいくつかあった。語尾というか、私の耳が拾えない音域があった気がする。たぶん席位置の関係とか他の音との干渉でたまたまかと。でもあの歌声を堪能しきれなかったのかもしれないと思うとそれはそれで惜しい気持ち。

イヴのパートナーのピエールは大山さん。初めてみた方。第一声から「はぁ歌がうまい」と思ったのは覚えてる。あと随所に少しだけ節のような歌い回しを入れてて、それが控えめな主張でありつつ個性でもあって、バランスがよくて耳触り良かった。ただ、大柄な方なのかな?イヴの恋人というよりは、なんでも願いを叶えてあげるパパか何かのほうが印象としては近かった。

シャネル、イヴの母、モデルのベティを担われていたのが安寿さん。いやーまースタイルがよいよい!シャネルかっこよかったし、着ていた時間短かったけどベティのパンツスーツもかっこよかった。前みたときも思ったけど、この方は「演じる」というより「役を自分に近づける」というか、「安寿さんが演じてることに価値がある」っていう不思議な説得力がある。ある意味「どんな役でも安寿さんは安寿さん」ともいいますか。

全然まとまんないけどとりあえずこんなもんかな。

あ、そう、今回の会場はよみうり大手町ホールだった。初めて行ってびっくりしたのが、背もたれ高い…!視界を塞ぐほどではないのだけど、低身長なものだからなんだか圧迫感があった。後ろのほうの席だったから?前のほうなら気にならないとか??ここ、外タレのコンサートとかでもよく使ってるみたいだからもしかしたらまた来るかもだけど、好きかと言われるとあまりイエスと言いづらい会場な予感がするのでした。

歌ってる彼女は誰?:Michael Moricz THE LITTLE MERMAID ballet

リトルマーメイドといえばアランメンケンのディズニー版だと思うし、私もパートオブユアワールドとかかなり好きだけど、今回取りあげたいのは別のリトルマーメイド。

オペラとかバレエは、興味はあってもなかなかピンとこなかったりちょっと行きづらいなんて思ったりで、年1回行くか否かくらい。そんな私が昨年の夏だか秋だかに、NBAバレエ団の公演「リトルマーメイド」を観に行った。ちなみに、今年もやるみたい!
http://www.nbaballet.org/performance/2019/little_mermaid_and_midsummer_nights_dream/
※バレエなので歌は歌わず音源が使われます、念のため。

なぜ行ったかというと、YouTubeのPVに使われていた音楽がとても好みだったから。マイケルモーリッツ氏が、バレエのために作曲したのだそう。sound cloudでハイライトが聴けるから、よかったらこちらから。メインテーマ(だと私が思ってるところ)は15:25~。

https://m.soundcloud.com/michael-moricz/song-highlights-from-the

あと、NBAバレエ団の公演PVはこれ。私はこれを見て「あぁこれ行きたい!」と思った。

NBAバレエ団 『リトルマーメイド』


本当は昨年、NBAバレエ団のこのリトルマーメイドを観た感想をここに残そうと思ってた。けど、バレエに全然素養がないので、幼稚園生の絵日記レベルの言葉にしかならなくて。。メカジキの跳躍がすごかったとか、海の魔女のヴィランズっぷりが下品すぎず上品すぎず絶妙だったとか、リトルマーメイドの舞いが切なかったとか。。

それでもやっぱりこの曲(というか、マイケルモーリッツ作曲の「THE LITTLE MERMAID」)のことは少しでも誰かに何か伝えたくて。結局荒技的に「聴いてみて(どーん)」というポストにはなってしまうのだけど、やっと少し触れることができた。

さっき貼ったリンクはあくまでハイライトなのでフルサイズ聴けるわけではないものの、15:25~の「Only when we risk it all...」のメインテーマの美しさはわかるはず。あとはやはり全体を貫くピアノのシンプルだけど確かな情感の後押しも。

とにかく、リトルマーメイドとして歌ってる女性の声が特に素敵。ハッピーなところもいいんだけど、海に戻るからと王子に別れを告げるところなんか、私はNBAバレエ団の公演中涙が出てしまったほど。でも日本語で調べても英語で調べても、彼女の名前はおろか、この曲のフルサイズ音源も歌詞も出てこないんだよな…ディズニーSEO強すぎ。。

あとここからはさっきのリンクを全部聴かないと伝わらないとは思いつつ、ハイライトのざっくりした流れと、個人的にこの曲が魅力的と思ってる箇所を羅列しとく。曲名っぽく番号振ったりしてるけど便宜上のものね。


①オープニング 0:00~
さざ波を思わせる爽やかなピアノと、リトルマーメイドが海の美しさと、自由への憧れを吐露。ディズニーのリトルマーメイドほど切実ではないかも。

②リトルマーメイドの16歳の誕生日パーティー 1:35~
ディズニーっぽさのある、お誕生日お祝いソング。バレエの公演では、小魚ちゃんも出てきたり、海の生き物たちがお祝いのダンスをしたり、グリーティングのような世界観。

③リトルマーメイドの陸への切望シーン 3:15~
このあたりからしばらくこの作品でのストーリーの前後関係がうろ覚えだけど、リトルマーメイド自身も戸惑うくらい、海にいることがなんだかとても耐えられない気持ちになってくるシーンだったかな。ものすごく切なくてここもなかなか好き。

④海の魔女の登場シーン 4:20~
③で王子への恋する気持ちを歌っていたリトルマーメイドを実は見ていた海の魔女。声をくれたら脚をやるとの駆け引き。ディズニーでいうアースラなので、台座に座っていて少しバレエっぽさは薄かったけど、ファニーでダークな魔女の雰囲気が音源からも公演中のダンサーからも感じられた。ここのティンパニがとても楽しそう。笑

⑤誕生日パーティー続き&海の魔女乱入シーン 5:25~
②の続き?可愛らしくてちょっと間の抜けた音楽で海の生き物たちがダンス。からの海の魔女「なんで招いてくれないの~?私にも歌聴かせて~?」からの多少の乱闘、魔女一度退場。

⑥リトルマーメイドの旅立ちシーン 8:55~
この世界観では、リトルマーメイドは16歳になったら陸の上の世界を見に行っていいらしい。王様が送り出しをし、姉たちは「私たちは姉妹だから、手と手をとりあうわ」と彼女を励まし見送る。ここは姉たちとリトルマーメイドのダンスだったんだけど、まとまりがよくてきれいだったなぁ。

(ハイライトからはごっそり抜けているようだけど、公演ではこの後陸で王子と出会い、恋のライバルなど現れたりしていた記憶。)

⑦王子に別れを告げるシーン 11:48~
ここ!個人的にフィナーレよりも感極まったポイント。王子と一緒にいることができなくて海に帰るリトルマーメイドの悲しい嘆きがなんてドラマチックな響きだろう…。(Oh, I must leave you. You know how I love you...のところ)

⑧王子が海に迎えにくるシーン 14:00~
音源だけではわかりづらいけど、「君の愛が本物だ、君と僕を分かつことはできない」と人間である王子が海に来る、ということになってる。まあそこは、この作品の世界はそういう世界ということで。音源の王子、けっこう強そうだからすぐ王様になれそう。笑

⑨フィナーレ 15:25~
直訳すぎてアレなんだけど、「互いに危険をおかしても愛があればふたりを巡り合わせてくれる、失ったり落ち込んだりすることがあってもやっぱりふたりはお互いを思う」、「真実の愛は海で輝いているから、私たちはともにいるんだ」みたいな。17:00から海の生き物の皆さんも集結し、フィナーレらしいハッピーエンド。ハートフルな気分になるというものです。


半年くらい前の公演をこうしてときどき反芻しているので、私はけっこうこっちのリトルマーメイドも好きだと思う。また時間があったら、聴こえてくる範囲の歌詞書き起こしてみたりしようかな。

もちろんディズニーのリトルマーメイドも好きです。なんかリトルマーメイド縛りのコンサートとかかないかな。

その声を聴いただけで涙があふれた:The Voices of the West End 1/11

エストエンドのスターたちによる圧倒的な歌唱披露と、跳ねるようなコンダクタの指揮により流れるオーケストラが、なんとも贅沢なひとときだった。ちなみにコンダクタはしばしば曲終わりで本当に跳ねていた。笑

些細かもしれないけど、theは訳さなくてもいいとして、英題だと複数形なのに日本語だと「ザ・ヴォイス・オブ・ウエストエンド」と単数形になるのなんで?けっこうあるあるだと思うんだけど。

さて、こちらは1日1公演でこの日が3公演目、千秋楽(?)。出演者は以下5名。ベンは一昨年のミュージカル・ミーツ・シンフォニー2017で、ソフィーは去年のロンドン旅行でWickedのグリンダでみているので、他3名が初見。ケリーのエルファバは何度も何度もYouTubeでみてるけどね。

ジョン・オーウェン=ジョーンズ(JOJ)
ケリー・エリス(Kerry Ellis)
ハドリー・フレイザー(Hadley Fraser)
ベン・フォスター(Ben Forster)
ソフィー・エヴァンス(Sophie Evans)

オーチャードホール、3階席は初めて。サイドだったけど音の偏りとかはそんなに感じず、バランスに違和感なかったかな(1階座ったことないけど、以前座った2階センターとか意外と音が迫ってこなかった記憶なので)。ではセトリを追って感想を。

・The Greatest Showman Medley
 -The Greatest Show
 -Never Enough
 -A Million Dreams
 -This Is Me
個人的に最初のほうの曲ってどうしてもそうなっちゃうんだけど、会場の音響に耳がなれてないから&その公演の演奏の雰囲気がつかめてないから、The Greatest Showのアレンジは「高校野球の応援の吹奏楽部みたい」と思ってしまった。ややテンポがゆっくりで、金管木管もいて、大太鼓(ってオーケストラでもこんな呼び方するのかしら)がどっしり鳴らされたら、どうしてもそう聴こえてしまう。

まあそれにはほどなくしてなれたので置いておいて、歌いだしだけで全員歌がうまいのがよくわかった。低音で始まるけど、男性陣なんか余裕すら感じるくらい。女性陣はどうしても音域的に若干声が埋もれるけど、ソフィは声がけっこう輪郭はっきりしているほうなので、そんな中でも届いてくるように思った。とにかく「”オーオーオオオー!(出だしのコールアンドレスポンスのところ)”の響きがめっちゃゴージャス」と思った。

そして続くNever Enough、これはケリーのソロで。そう、タイトルにした、聴こえただけで涙が出てきてしまったのはケリーの声だった。なんだろう、もう全然言い表せない、なんて書いたらいいのかわからない。彼女の声は重唱だと他の声になじむというか埋もれるというか、もしかしたら少しペース配分的な意味もあったかもしれないけど、存在感をひそめてたのに。

Never Enoughでケリーが一人だけで歌い始めた途端、とにかく涙があふれて仕方なかった。彼女は私の好きなエルファバ女優の一人だし、Never Enoughも好きな曲だし、感動する要素はもちろんあった。けど、あんなに「わけもわからず」涙がどんどん出てきたことは、今までなかった。文字通り「心を震わす」、歌声の息の出し方・揺らし方が絶妙な、不思議なほどに魅力的な声。この公演は、他の出演者も尋常じゃなく歌がうまいにも関わらず、とにかくケリーの声に強烈な反応をしている私がいた。

ケリーの声については、以前エルフィー特集で書いてた。そのときもやっぱり、「空気を震わせるような波長の声」って書いてる。それをまさにあの瞬間あの場で聴いて、ほとんど反射的に感動していたんだと思う。

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Never Enoughが個人的に強烈だったので、A Million DreamsとThis Is Meの記憶がけっこう飛んでいる。A Million~では、ソフィーの輪郭のはっきりした声がよく鳴っていたのは覚えてる。彼女、Wickedのグリンダしか知らなかったからてっきり声楽系のソプラノさんかと思ったら、けっこうロックやポップスが強そうな歌声だった。でも地声のところの輪郭感は、クリスティンに少し系統が近いかも。

・This Is The Moment
ミュージカル界隈ではとっても人気で有名なJOJさん、今回初めて拝見。基本的に一番リラックスしてて、「ホーム感」を持ちながら歌っていた印象。この曲なんかもちろんうまかったんだけど、リラックス感が目に見えるようなきがしたからかオケが若干スピーディーな気がしたからか、流して聴こえてしまったくらい。高音が少しきついのか、少しだけお腹のほうに手をあてる動きがあったかな?

・Anthem
これはケリーだったのでまた号泣。このアンセムの後の拍手はかなり長かったから、会場全体がすごくすごく圧倒された、心動かされたんだと思う。私はもっともっと拍手し続けたかったくらい。ケリーの声はふわっと面積が広くて、やさしく重ねたストールとかシルクとかガーゼをイメージするような声。そんな歌いはじめでまず涙、ラストの驚異的な高音とロングトーンの声のビブラートでまた涙。

・Moving Too Fast
ごめんなさい、JOJさんなんかは名前はよく見かけていたのだけど、ハドリーさんについてはほんとに今回初めて知ったの。そして初めて拝見。歌が抜群にうまい、声が渋め、という印象は受けた。ただこれはこの曲ゆえだと思うんだけど、低音ピアノとベースがかっこよくて、歌よりそっちに耳が奪われてしまった。

・Somewhere Over The Rainbow
ソフィーによる歌唱。彼女は去年ロンドンでみていて、その公演のグリンダは本当に感動した…。そんな彼女が、まさか日本にきてくれるなんて。今回はどちらかというと、ソフィー>ケリー>その他お3方という惹かれ具合でチケットをとったのだった。実際はケリーがさらにその上をいったわけだけど。

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この曲は他の曲に比べると起伏が少なく、どちらかというと素朴なメロディラインだと思う。そしてやはり、彼女は歌い上げはせず少しラフなアレンジで楽々と歌っていた。それで、他メンバーの持ち歌が大ナンバー系ということもあり、「なぜ彼女だけ歌い上げない系のこの曲なの?」と思った。Wikipediaで調べたら理由がわかって、彼女はBBCの番組で脚光を浴びて、オズの魔法使いのドロシーでウエストエンドデビューしてるからだった。なるほど。

・Til I Hear You Sing
ベンは既出のとおり2度目まして。この日も音のブレなんて感じさせずロングトーンだってばっちりな、絶好調の歌を聴かせていただいた。ただ前も思ったのだけど、やっぱりベンのファントムはただの男らしい、なんだったらイケメンっぽい男性に聴こえる。まず歌声がどうしてもシャープすぎるし、ファントムって人とうまくコミュニケートできなかった人だから多少の陰湿さやねちっこさがあるはずと思っているんだけど、それもない。ましてやあやしさもない。セクシーさはところどころ出している感じするので、ある意味オトナっぽさより青年っぽい清々しさがある感じ。後々謳うゲッセマネのほうが断然ハマっていると思う。

・The Music Of The Night
アルバム6枚出してファントムもいっぱいやってるJOJ、JOJより10歳若いからアルバム2枚しか出してないけどファントム(JOJほどじゃないけど)やってるベン、JOJより20歳若くてベンより10歳若いからアルバム出してないしファントムもやってないけど何にでもサインするよとハドリー。っていうのを自分たちでMCで言っていた、男性3名によるファントム。リラックスしてるのはいいことなんだけど、やっぱりJOJさんの我が出てる感じがちょっと。でも先述のように声がシャープすぎるベン、まだ演じていないせいか歌うまいけどファントムっぽさの薄いハドリーと比べると、まあやっぱりファントムっぽいのは彼かな。

・I Know Him So Well
・Losing My Mind
・I'll Be There
I Know~は、YouTubeでイディナとケリーが歌ってるのを何回か見た。今回はソフィーとケリーで。どうしてもグリンダとエルフィーだと思うと、別の感動が出てきてしまうね。Losing~はケリーだったかな?何の曲だろう、知らないな…と思っていたせいか感想飛んでしまった。そしてI'll Be~はハドリーだったかな?こちらも細かくは覚えてられなかったんだけど、彼のストロングな声が活かされるような、聴きごたえのある曲だったような気がする。

・Maria
・Tonight(quintet)
マリアはJOJが。この曲も少し高音が弱かったかなぁ。あとどうしてもキャリアのある方なので、青年のフレッシュ感よりはどっしりベテラン感があったような。トゥナイトの5重唱の前、ウエストサイド~の曲が短くメドレーのようになってとっても楽しかった!やっぱウエストサイド~って曲がいい、結末がつらいのでホイホイ観られないけど。そして5重唱、この歌うまメンバーだもの、ゴージャス!ウエストサイド~の1幕ラストの、各々の登場人物が居るベランダや部屋などのセットが見えるような気がした満足感。


・Entracte-Musical Medley
ここから2部。このミュージカルメドレーで演奏されたラインナップや編曲、アレンジが素敵だった気がするのに、なんの曲やってたか全然思い出せないのはなぜ。。

・Let It Go
・Evermore
ディズニー2曲。レリゴーはソフィー。日本人もそうだけど、海外の方もこの曲歌うの大好きだよね?お気に入りの曲っぽいな~という感じがした。持っている声が可愛いから、エルサほどの凄みというよりかは、等身大のレリゴーという感じ。イディナが地声で出している最高音、意外とソフィーは出ないみたいで、その音だけは裏声?ファルセット?(正しい言い方がわからない)で歌っていた。でも、声を置き換えているからって音量が減らないよう、そこは息の量多めでカバーしてたみたい。EvermoreはJOJが。とにかくこの曲は曲そのものがいいと思うので、誰が歌っても基本的に素敵~と思っている。ほんと、いい曲だよなあ。

・Come What May
・I Don't Remember You / Sometimes A Day Goes By
Come What May聴いたことあるけどこれなんだろうなと思ったら、ムーランルージュの曲だったか。確かレンタルで見たんだけど、時間あなくて1.5倍速とかで見たからいまいち魅力がわからなかったのだった。でもこの曲は好き。I Don't~とSometimes~はごめんなさい、忘れてしまった。でも覚えていないということは、男性陣、おそらくハドリーかベンあたりが歌っていた曲だと思う。あとで思い出したら追記する。


・For Good
・Defying Gravity

持ち歌のターン再び。ケリーとソフィーのWickedコンビ。ソフィーがケリーのことを「My favorite Elphaba」と言っていて、そっかあそれくらいキャリア違うのかあと思った。そしてケリーと歌えること、ソフィーはすごく嬉しそうだった。そんな色々を見ながら、想像しながら聴いたFor Good。そしてケリーのDefying Gravityはやっぱり圧巻だった。原キーより下げていたのと、どうしても歌い込んでしまっているのでけっこうアレンジが入っていてそのあたりは王道のが聴きたかったといえばそうなんだけど。彼女のラストの「Ahhhhh~!」の、ハートがざわざわするほどの魅力的なシャウトが聴けたからそれだけでもうオールオッケー。

・The Prayer
The Prayerはソフィーが。あれ、JOJも一緒に歌っていたような気もするけど何か別の曲と間違えているのだっけ。この曲はたまたまCeltic Womanで聴いてたから知っているのだけど、ミュージカルナンバーなのかな?知らなかった。どうしても音が通常音域から高音域へいったりきたりするので、どちらかというとソフィーの得意そうなちょい高めくらいの音域でガツンと聴かせる曲があってもよかったんじゃないかな。というかこの曲も歌い上げ系じゃないし、ソフィーだけ出番少なくない!?確かに一番若いけど、声のへたりも全然なかったし、もっと見せ場をあげてほしかった!

・Gethemane
ベンの一番の持ち歌、かな?ジーザスみたことないし、海宝さんがあれだけ何度も歌っていてもいまだに音源をちゃんと聴いてないジーザスなわけだけど、この日思った。彼こそジーザス。苦悩と途方に暮れる歌いだしから、心情を露わにして死へ向かっていくそのドラマティックな心と音楽の動きがダイナミックに表現されていて、本当に圧倒された。なんでそんな高い音にしたの?っていつも思ってしまう高音でさえ、「ああ、これはジーザスの心の叫びゆえ自然にこの高さまで声が高くなってるんだ」とすごく腑に落ちた。個人的に彼のファントムにしっくりきてないからこそ、このジーザスのハマり具合が素晴らしくて素晴らしくて…感動した。

Les Mizerables Medley
 -Stars
 -I Dreamed A Dream
 -Bring Him Home
さっきベンで書いたことを今度はハドリーで書く。ハドリーこそジャベール。Stars歌いだした瞬間から、「あ、この渋さと厳格さを感じる声はジャベールだ」と感じた。私はレミゼを数回しか観てないし、なんなら映画しか知らなかったときなんかはラッセル・クロウのジャベールに違和感なかった(今は少し違和感ある、彼のジャベールはどちらかというとマイルドだから)。だから「ジャベールはこうあるべし」という理想像もなかったんだけど、この日ハドリーのジャベールを聴いて、ジャベール像が確立した。

I Dreamed~はケリーが。この曲、どの人で聴いてもちょっと強すぎるように感じてしまうんだよな。たぶんそういうふうにつくられた曲だからだと思うけど。それで、ケリーは前半~中盤まではそこまで強くなくて「お、これは」と思ったし、ラストも強すぎなかったんだけど、直前二人のようなハマった感はなかったような気がする。歌う人じゃなくて、これは私の感じ方によるものだといつも思う。Bring~のJOJさんは、やはりバルジャン歴があるだけあってとても「らしさ」を感じた。若干、ラストのやわらかな祈りの歌のような歌唱部分が、おじいちゃんに寄った気がしないこともない。笑

Les Mizerables Epilogue
・One Day More
エピローグが本編ラスト。はけたと思ったらすぐ戻ってきてアンコールのワンデイモア。

聖母のように空から歌いかけるケリーのファンテーヌ、今にも召されそうなJOJバルジャン、芯の強そうな(笑)美しいソフィーのコゼット、バリケートから自力で帰還しそうな(笑)ベンのマリウス、厳格さを保つハドリーのジャベール。全員表舞台に現役で出ている人たちなので、世界に出れば各々の歌は聴くことはできるけれど、この5人の組合せではおそらく今までもこれからもこの公演限りであろう組合せの、貴重なレミゼエピローグ、ワンデイモアだった。ちなみにテナルディエ夫妻はケリーとコンダクタが楽しそうに、アンジョルラスはJOJがバルジャンと兼任だった。最後までJOJさんの比率高いわぁ。苦笑


この公演はトピー工業さんpresentsとのことで。この会社さん存じ上げなかったのだけど、鉄鋼メーカーさんなのね。そして規模も大きいみたいで。なぜ今回の企画が生まれたのかは全く想像がつかないのだけど、素敵な企画、素敵な公演をありがとうございましたとここでひっそりとお礼申し上げます。もちろん、来日してくれたキャストさんやプレイヤーさんやスタッフさんたちもね!Thank you!