Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

さらっと出てきてバシッときめてくすがすがしさ:THE LIPSMAX 9/5@下北沢440

THE LIPSMAXは女性3人構成のロカビリーロックバンド。
ロカビリーがなんたるかは詳しく知らないけど、とにかくこのバンドはロカビリーにあたるらしい。
音数少ないのに各々かっこいい音と声をアウトプットするバンド。


Devil's Sisters / THE LIPSMAX - LIVE@SHIMOKITAZAWA GARDEN
Vo&Gt:LOVE
Ba&Cho:TOKIE
Dr&Cho:Miyoko Yamaguchi

彼女らを知ったきっかけは、以前働いていた会社で流れていた東京FM。
LOVEちゃんがお昼の帯の番組DJを担当していて、SHELLYみたいな、落ち着いたクレバーな話し声が好きだった。
仕事片手間に彼女がバンドを組んだのが耳に入って、Youtubeで観て見たらいい感じで以前もライブに行ったことがある。
その後は自分の都合が合わなかったり、そもそも本人たちが各方面で多忙でライブ数が少なかったのもあったりで、今回はかなり久々のライブだった。

20時スタート、少し押してた。
けどOpening DJがいてそれに合わせてすでにノリノリで踊ってる人がいたので、それを聴いたり眺めたりビール飲んだりしていたら、わりとナチュラルに3人が登場しすぐ演奏。

全体の雑感として、TOKIEさんのベースは音がデカいとかいうことじゃなくて、輪郭がしっかりあるから芯が通った音がするなぁと。
エレベはそんなことないけど、ウッドベースはぼやぼやしてにじむような音の人が多い印象なので、詳しいことはわからないけどやっぱり上手なんだろうなと思った。

LOVEちゃんは、ラジオDJのときはそうでもなかったけど、MCのときの声が高くて少し末っ子感があった。
歌声は引出がいろいろある感じで、男前な声も出せれば猫なで声も出せるし、個人的に好きなのは出る音域だけどあえて裏声出しているときの声。

美代子さんは髪がさらに短くなられて、どこまでいっちゃうのかしらーと思ったり。
正直ライブ中は他二人に目も耳も奪われることが多いんだけど、叩きながらのハモもいい感じ(このバンドの曲はがっつりハモる感じでもないし、かといって空気でもいけないし、逆に難しいと思う)。
CD聴いてると、生よりもドラムの音の粒がちゃんと聴こえて、転がるような勢いを感じてそれも楽しい。


【Sumertime Blues】
のっけから知らない曲、というかYoutubeで見れる以外の音源は持ってなかったので大半は初聴きの曲だった。
ここがこのバンドの不思議なところで、どの曲も耳馴染みがいいもんだから、帰りに買ったCDをちらっと聴いただけで「あぁこれやってた、これもやってた」と思い出せるのだった。
まあこの曲はCDに入ってないから忘れちゃったんだけど。
曲名から調べるに、THE WHOのカバーなのかな、とりあえず美代子さんセレクトのカバーと言ってた気がする。

【Fantasy in Blue】
陽気なナンバー。
今回みたいにウェルカムソングにもいいし、お別れのフェアウェルソング的な感じでアンコールにあってもいいような、陽気さの中にセンチメンタルさも感じる曲。
他の曲でもそうなんだけど、TOKIEさんの派手さを押し出しはしないけど適度にリズミカルなベースが心地よい。

【I Know What You Did】
んー、忘れちゃった。
わりと聞き取れる簡単な英語の歌詞かなぁということだけなんとなく覚えている。

【Sugar High!!!】
コール&レスポンスある感じの曲。
よくわからないけどSugar High! Sugar Sugar High!!とマネして言っていた。
クライマーズハイならぬお砂糖ハイってことなのね、かわいかった。

【Perfect】
こちらはTOKIEさんセレクトだったか。
そういう話をしていた気がするのに演奏や歌声のことは忘れてしまった。
さすがにこの曲名だけでは何の曲のカバーだったかを思い出すことはできないわ。

【Sweet Chilli Chilli】
西海岸の解放感とけだるさを感じる一曲。
オールディーズが好きなおじさまにもウケがよさそう。

【Y-O-U】
ベースもドラムもギターも、もちろん歌も、かっこよかった!
女性が乱暴に「YOU」に向かって語りかけるナンバー。
乱暴なんだけど、最後の最後「あなただけ」と女性の本音と弱みが見え隠れするような歌詞と声のリンクが素敵。

【Fever】
これはLOVEちゃんセレクト、Peggy Leeのカバー。
LOVEちゃんが「熱、フィーバー!」っていうくだりにハマってしまったらしく、何度も同じくだりを繰り返して曲紹介。
指ぱっちんとTOKIEさんのムーディーなベースが大人の雰囲気を醸し出してて、これはバーでウィスキー飲みながら聴きたいと思った。

【Risky Whisky】
私がウィスキーのこと考えたのはたまたまだろうけど、次の曲はこれ。
LOVEちゃんの素敵な裏声が何度も聴ける、サビ前も大人な女性のしっとりした声が聴ける、個人的お気に入り曲。

【Utano Mamani】
心のままに~みたいなことを歌った曲。
おだやかなロックソングっぽいのに、途中でシャウトや軽いコール&レスポンスがあるのが面白い。

【J.T.Beat】
いろんなところを旅したい曲、サビ前とサビの曲調の感じが違って面白い。
前半はちょっとラップっぽい感じで、サビで開放して広く遠く伸びていくような音と歌詞。
LOVEちゃんはこれを歌いながら北朝鮮の昨今のあれこれが一瞬頭をよぎったらしく、悔しがっていた。

【Meow Meow】
CDを買って気に入って特にリピートしているものの一つ。
リズム隊がかっこよくて、一定リズムでカッティングするギターもパワーコードっぽくて、全体的に音が厚い感じ。
ライブ中はかっこよさに気をとられて気が付かなかったけど、最後は「meow meow meow~(ミャオウ ミャオウ ミャオウ~)♪」と言ってるのだとCD聴いて知った。

【Long tall sally】
残念ながらひとつも覚えていることがない曲。

【Poor Little Billionaire】
カウベルが登場した時点でこの曲だと思った。
ロカビリーがなんたるかわかってないけど、ロカビリーっぽいなと私が思っている曲その1。
美代子さんの転がるようなドラミングが楽しめるありがたいナンバー。

【Devil's Sisters】
LIPSMAXといえばコレ、と私が思っている曲。
3人のかっこいいところがそれぞれ入っていて、やっぱり聴きごたえがある。
TOKIEさんのソロもあるし、美代子さんのドラムは振れ幅があっていろいろ楽しめる。
あと、LOVEちゃんがラストに「Thank you for calling!」って言うのもかっこよくて好き。

【The Lip Smacks】
本編ラスト、これもLIPSMAXといえばコレ、シリーズ。
LIPSMAXとLip Smacksをかけてておもしろい。
これもラストに向けての迫力が素晴らしいのと、シメ前のTOKIEさんのベースがおいしい。

【Miss Bunny】
本編終了の拍手がそのままアンコールの拍手になってアンコール待ち、1~2分拍手してたらバンドTシャツを衣装の上から着て戻ってきた面々。
ラストは投げつけるような歌と、テンション上げにかかってくるリズム隊が楽しい曲。
これも、よくわからないながらに「ロカビリーっぽい」と思った。
CDの中でこれもよくリピして聴いている。


主観どころか私しかわからない程度にしか残せてないけど、とりあえず平日夜定時ダッシュに成功してのTHE LIPSMAXライブ、最高でした!