Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

なにかとリフが素晴らしい:Alyssa Fox

ほんとはGina Beckのエントリを書いてる途中だったのだけど、遅ればせながら嬉しいニュースを知ったので。


Alyssa Fox's LAST Defying Gravity on the 2NT

【Alyssa Fox、「Frozen」のエルサ(スタンバイ)役に決定!】
http://www.playbill.com/article/full-cast-announced-for-broadways-frozen

いやーめでたい!
なぜ本役じゃなくてスタンバイなんだよアメリカってそんなに逸材ばっかりなのかよ意味わかんないよと思いつつもめでたい!
だって初演だもんね!しかもアナ雪!
まずはアメリカのデンバーでこの夏トライアウト公演だそう。
いやーブロードウェイにきたらしばらくチケット取れなかろうね。

さて、興奮して言ってますけど、この方、生で観たことはない。
いつものようにWicked動画をあさってて、北米ツアーのプロモーションか何かで目にしてから気に入ってて。
タイトルにも入れたけど、リフにすごくセンスがあって、そしてそのセンスをちゃんと歌声としてアウトプットする力のある人だなと思ってる。
基本音の確認はWickedとか、私みたいな一般人が辿り着ける程度のYouTubeだけど。


Alyssa Fox - "The Wizard and I" - Wicked
たとえばThe Wizard and I。
後半盛り上げの「Feeling things I've never felt~」のところ、I'veで譜面より2コ上げて階段を下りるようにfeltで譜面の音に戻ってくる。
もともと高い音をさらに上げてしかもぱしっと当てるの、すごいし聴いてて気持ちいい。
オーストラリアカンパニーで長年エルフィーやっていたJemma Rixも似たアレンジしてて好きだった。

他にはみんな大好きDefying Gravity。
これは冒頭にYouTube貼ったやつ。
いろんな人がいろんなアレンジを加えるいっちばんさいごのAhhhhh!じゃなくてその手前。
「…is ever gonna bring me down」の後の2回目の「bring me down」の「down」のところ!
ふつうbring(A) me(E) down(E→D)だけど、彼女は違う。

うまく書けないけどbring(A) me(E) down(EFGEFEFED)って感じ、すごく細かい。
そしてGまで行っちゃう、高音を行き来するスキル。
その高音のリフに合うまっすぐで芯のある声。
やる人によっては自己アピール過多にも聴こえそうな高音×細かいリフがとてもしっくりくる。
(ドイツオランダイギリスでエルフィーやったWillemijnはAhhhh!のリフが細かいけどあれはあまり好みでない、もう聴き慣れたけど。)
素晴らしいなぁとYouTube観るたび感嘆するもので、いつか生歌を聴きたいなという思いはつのる。


“All by Myself” :: Mar 27 @middlechurch
こんなのもあった。
セリーヌディオンのカバー。
身ぶり手振りがあるせいか力もかけて歌ってるような気もするけど、やっぱりうまいことに変わりはないなぁと。
Wickedでのアレンジはどの音を行き来してるのかはっきり鍵盤を鳴らすようなものだったけど、このときのはグラデーションみたいに弦を鳴らすようなアレンジ。
2:35あたりの、高いFから戻ってくるときの軽い声の裏返りというかこすれというか、たまらなく好き。

大迫力ゴスペル系より、声の線というか芯というか、その太さが少しだけ細めの、スコーンと声を飛ばす歌がやはりタイプのようです。
日本にもこういう声の人、もっと見つけたいのだけど、どこにいるのかしら?