Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

局所的な「好き」ポイント:Wickedエルファバ女優たち

2016年夏以来、1年以上Wickedを観てない。
曲が大好きで中毒なのもあるし、時々観ては「自分の行く末は自分で決めるんだぞ私」と戒めていることもあって、そろそろまた観たい。
そんなこんな思いながら、一人ずつまとめるほどの分量ではないけどでも書いておきたい、そんなエルフィー女優たちについて。

つらつらと書けないのは、生で観ていなくてYouTubeの情報しかないから、というのもある。
全体的にDefying Gravityの歌唱に的を絞って書いてる感じ。

■Donna Vivino
北米ツアーのエルフィー、ブロードウェイのスタンバイエルフィー。
彼女がどうしてブロードウェイでメインだったことがないのか本当に不思議。
Wikipediaによると彼女がスタンバイだったときのメインはCarmen Cusack、Teal Wicks、Lindsay Mendezのようだけど、この中だったらドナが好き。

特に素晴らしいのは、ハスキーで空気を震わすような響きで発声しているとき。
その声の振動が不安に震えながらも自分を奮い立たせて一人飛び立つエルフィーらしい。
あと、最後のAhhh~!が独特の音階をなぞっていてそれもピシッとハマる。

Donna Vivino - "Chandelier/Defying Gravity" January 16th 2015 at 54 Below
↑↑1:30手前からDefying Gravity。↑↑


■Kerry Ellis
ロンドンウエストエンドで、イディナの次にエルファバを演じたイギリス出身女優。
後にブロードウェイでも演じ、またウエストエンドに戻って演じてた。
エラ張りさんなのか少しベースっぽいお顔だけど、基本の声はどちらかというと可愛らしめ。

この方はとにかくDefying GravityラストのAhhh~!のシャウトがたまらない。
ある意味そう思う理由はドナと似てて、空気を震わせるような波長の声を出していると思うから。
ケリーについては若干ピッチ高めの音程の動画を見かけることが多いんだけど、それはそれで絶妙に良い。
エストエンドに舞い戻ってからのエルフィーはちょっとエネルギーに欠けて雑な感じがして、ブロードウェイ時代がより好きかな。

Defying Gravity - Kerry Ellis, Dianne Pilkington - WICKED The Musical London 2007
↑↑ブロードウェイ時代になるとさすがに少し昔だからいい感じの動画が少ない。↑↑


■Rachel Tucker
TVのオーディション番組から輩出されたアイルランド出身女優。
(その番組でライバルだったのが映画レミゼでエポニーヌを演じていたサマンサバークスだから、二人ともすごい躍進!)

イギリス系の方だけどパワフルで、アメリカンのソウルフルな歌唱を思わせるところがある。
あえて鼻に引っかけたような声を出しながら歌ったり芸達者なイメージ。
Defying Gravityの大サビでの個人的な解放感No.1。
「もう誰の声も聞かない!自分の声に従う!」と言っているように聴こえる。

Defying Gravity (Rachel Tucker performing on "Dancing on Ice')
↑↑アイスショーでの歌唱披露だけど、私が書きたいこと、彼女のエルフィービジュアルがわかりやすいはず。


■岡村美南
今回の人たちの中で唯一生歌を聴いたことがある。
劇団四季でメインを多く演じる女優さんで、背が高くスレンダー、お顔は美人~可愛らしいの間くらい。
人一倍やさしくてそれゆえクレバーで孤独感も強そうなエルファバ。

日本では岡村さん、雅原さん、江畑さんのエルフィーを観たけど、断然岡村さんが好き。
とにかく声の処理がきれいで、特に高音のファルセット?ビブラート?が美しく、Defying Gravityの前半でうっとりしたほど。
面積と奥行きが広いタイプの声で、迫力があるのとは少し違う、威厳を放つ歌だったように思う。

劇団四季:ウィキッド:「あなたを忘れない」:ミュージックビデオ
↑↑生歌はもっとストレートでほんとに美しかったんだけど、これは演歌っぽく聴こえるのはなぜ?↑↑


主に海外のWickedをちらほらチェックしてるけど、だんだん素敵な声の人が卒業していってる感じがする。
最近の人でピンとくる人が思い浮かばなかったので、またビビっとくる声の出現を楽しみにしてるところです。