Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

やわらかベールのオルガンみたいな声:タカハシマイ(Czecho No Republic)

タカハシマイちゃんは、Czecho No Republicのコーラス・シンセ・その他パーカッションがメインの超可愛い女の子。


Electric Girl / Czecho No Republic(チェコノーリパブリック)

そんな彼女が時々メインボーカルをとって、とても素敵な声でとても素敵な歌を歌うのは知ってた。
夏フェスとかで聴いたこともあった。
でもしばらく邦ロックから離れてて正直忘れてた。

先日、自由が丘女神まつりという自由が丘で毎年やっているイベントで、Czecho No Republicのライブを久しぶりに観た。
そしたら、あっという間にその声にまた魅了されてしまったので、これは書き残さねばならんと思って書く次第。

マイちゃんの声は、ちゃんと人の声のはずなんだけど、いつのまにかシンセやオルガンに溶けてしまいそうな声。
高くて角がなくてやわらかで、ヒーリング効果絶大。
タイトルがタカハシマイちゃんオンリーだけど、内容としてはCzecho No Republicが自由が丘女神まつりでパフォーマンスしたフリーライブの感想レポ。


■Amazing Parade
失礼ながら、「マイちゃん可愛いー」という邪念だけで眺めていた。
だって出だしだし、アップテンポの曲はなんとなく楽しげに見せやすいからついついひねくれて。
(スローテンポをかっこよくやるほうが難しいと思っている人。)

■Festival
これもアップテンポだな~と眺める。
ただこの曲は、たしかチェコで一番最初に認識した曲だったのでちょっと懐かしくなったり。
数年前に日比谷野音であった「きらめきジャンボリー」の予習のときだったかな。

ゴッホとジョン
知らない曲だなということだけ。

ネバーランド
このへんから急に歌詞が耳に入り始める。
ステージ上のハッピーそうなメンバーたち、そしてメインボーカルの武井さんのアクのない声とマイちゃんのふわりと伴奏するような声、そして強く訴えかけるでもなくなんとなく「置く」ように愛を歌う様。
ゆるふわバンドをぼんやり見ていたつもりが、なんだかちょっとこっちまでほんわかじんわり。

■Music
これはマイちゃんのコーラスというかハモりというかメロディラインというか、そういうのがおもしろかった。
マイちゃんはハイEくらいから裏声率が上がると思うんだけど、この曲は高めの地声のハイCくらいが多くて、存在感も華やかさも増していた。

■Electric Girl
これ、とても好き、チェコはもともと電子音で構成されてるけどこれはさらに電子感強い。
海辺で水かき分けながら踊るような気分になれるダンスチューン。

■レインボー
イントロの鍵盤音遊びがおもしろい曲。
コーラスの声は伴奏する楽器みたい。

■For You
武井さんが「会えなくなった人を思ってつくりました」と言っていて、ただハッピーな曲だと思ってたから意外だった。
たしかに「きみといたかった」と言っているところがあったし、そう思うせいか歌い出しのマイちゃんは少し悲しそうに見えた。
でもちょっと子どもの楽器演奏を思わせるような愉快な音色は、なんかいなくなっちゃった人を送り出すファンファーレみたいな気もして、やっぱり悲しさを歌いたいわけじゃないんだろうなということだけは感じた。

■No Way
前に会社のラジオですごく流れてたことのある曲、懐かしかった。
このくらいの曲がポップ過ぎずスッと聴きやすいかな。

■Oh Yeah!!!!!!!
シンセ?鍵盤?の音がおもしろいやつ。
あんまり知らないので「イェー!」って言ってるお気楽な曲という印象になってしまった。

■Firework
(おんなじようなことばかり書いてるけど)シンセ?鍵盤?のメロディがキャッチーなやつ。
音の感じは打ち上げ花火だけど少し切ない音を並べてるあたりは線香花火っぽい。

アンコール
ダイナソー
どうしよう知ってる曲全部やっちゃったよと思ったけどこれも知ってた。
他の曲にくらべていろんな音を使いすぎてないせいかシンプルなつくりで耳触りが良かったかも。
どのようにはけていったかよく覚えてないけど、いたってふつうに終演した印象。


前に夏フェスでみたときより絶対さらに素敵になってた。
言わずもがな、特にマイちゃん。
彼女にはぜひソロ作品もやってほしい。
一方で、武井さんやメンバーとつくる今のバンドとの相乗効果みたいなものも確実にあるだろうなぁと思ったから、また時々お目にかかれたら耳が幸せになれそう。


No Way / Czecho No Republic(チェコノーリパブリック)