Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

私の中で総合点No.1のエルファバ:Willemijn Verkaik

久しぶりの、Wicked女優さんシリーズ。
生歌聴いたことあるのは時系列順に

Hailey Gallivan(ロンドン)
雅原 慶(東京)
岡村 美南(東京)
江畑 晶慧(東京)
Jemma Rix(シドニー)
Emma Hatton(ロンドン)

の6人。
あと劇中ではないけど来日ライブでIdina Menzel。

Willemijinは、「ウィレマイン」という表記でいいのかしら?
インタビューとか見てると、「ウィルマイン」と聞こえる気もするけど。
オランダ、ドイツ、NY、ロンドンでエルファバを演じた彼女、残念ながら生で観れたことはない。
それでも私の中では、歌・キャラクター・見た目すべてのレベルが高い彼女は、総合点No.1エルフィー!
今回は、そんな彼女について。



Musical Sing-a-Long 2012 - Wicked


ウィレマインは、オランダ出身の女優さん。
オランダ語、ドイツ語、英語でエルフィーを演じたのは唯一彼女だけではないかな?
歌は英語もドイツ語もいけるけど、母国語オランダ語がやっぱり一番ぴったりだし最高にかっこいい。
さっきの動画はオランダ語ver.だけど、歌のうまさ、かっこよさ、衣装とメイク(舞台メイクより美しいと思う)、どれも伝わると思う。

見た目からもとってもクレバーそうな感じがよく出てる。
エルフィーは頭がいいという設定だし、知的かつほどよく美女なウィレマインはかなり適役だと思う(モデル級美女だと周りから疎まれるエルフィーがしっくりこなくなる)。
表情によっては冷ややかに見えるところも、「悪い魔女」と思わせる良いポイント。

エリザベートのシシィ、マンマミーアのドナ、アナ雪のエルサなど演じてるのをYouTubeで見かけたこともある。
だけどその見た目のクールビューティーさゆえ、私はこれらの役にはそんなにピンときてない。
シシィにしてはクール系すぎる気がするし、ドナは元ヤンキーみたいなキャラクターイメージに対してクレバーすぎる気がするし、エルサは雪山にこもってても平気そう(失礼)。

そういう意味ではエルファバもかなりクレバーかつクール寄りなんだけど、私にはそれがハマって見える。
やさしさよりクールさが目立つから、孤独な道へ突っ走り全てを背負い込みそうな感じが、私はけっこうしっくりくる。
それくらいの強さと孤独感がないと、あのラストをむかえられないと思う(Wicked観てない人には意味が分からない話ですがごめんなさい)。

そして彼女は、とにかく歌がうまい、破綻なく歌がうまい。
Defying GravityラストのAhhh~!はかなり独特の歌い回しをするので、初めて見たときは「奇をてらいすぎだろ」と気にくわなかった。
でも、それを棚上げできるくらい歌唱力がすばらしい。

他のエルフィーと比べて声に特徴があるかといえば、ないことはないけど、どちらかというとハスキー寄りで温度感は少なめ。
私の好みの声は、どちらかというと高くてやわらかい声とか、きもーちノイズのある癒し系の声。
それもあってか、どううまいかって書きにくいなあと思っていて。
それで思い当たったのが、やっぱり「破綻なく歌がうまい」に戻ってくるかなと。

つまりは、音程や抑揚のコントロールにとても長けていると思う。
バカみたいにいろいろなWicked動画を見まくっていたけど、この人が明らかに音を外していたり声の調子が悪かったりっていうものを見たことがない。
高い音も低い音もきっちり当てているから、本当に安心と信頼の歌唱力という感じ。
あと、ストレートなだけではなくてほどよく声の揺らしもあって、強いときでもカドは感じない、聴きやすい声だと思う。

一番好きなのにいい言葉が見つからなくて、案外だらだら書けなかったのが逆に無念。
10月にソングアンドダンスオブブロードウェイに出演するのを観に行くので(またシアターオーブ…)、今度こそ生の歌声を耳に流し込めるのが楽しみ。
そのときに、彼女の歌の魅力をまた文字に書き起こすことができたらいいなぁ。

おまけ、彼女がオランダ語、ドイツ語、英語とっかえひっかえでDefying Gravityを歌ってるやつ。
2:00あたりから歌っています。

OBSESSED! Willemijn Verkaik Takes "Defying Gravity" on a World Tour