Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

歌ってる彼女は誰?:Michael Moricz THE LITTLE MERMAID ballet

リトルマーメイドといえばアランメンケンのディズニー版だと思うし、私もパートオブユアワールドとかかなり好きだけど、今回取りあげたいのは別のリトルマーメイド。

オペラとかバレエは、興味はあってもなかなかピンとこなかったりちょっと行きづらいなんて思ったりで、年1回行くか否かくらい。そんな私が昨年の夏だか秋だかに、NBAバレエ団の公演「リトルマーメイド」を観に行った。ちなみに、今年もやるみたい!
http://www.nbaballet.org/performance/2019/little_mermaid_and_midsummer_nights_dream/
※バレエなので歌は歌わず音源が使われます、念のため。

なぜ行ったかというと、YouTubeのPVに使われていた音楽がとても好みだったから。マイケルモーリッツ氏が、バレエのために作曲したのだそう。sound cloudでハイライトが聴けるから、よかったらこちらから。メインテーマ(だと私が思ってるところ)は15:25~。

https://m.soundcloud.com/michael-moricz/song-highlights-from-the

あと、NBAバレエ団の公演PVはこれ。私はこれを見て「あぁこれ行きたい!」と思った。

NBAバレエ団 『リトルマーメイド』


本当は昨年、NBAバレエ団のこのリトルマーメイドを観た感想をここに残そうと思ってた。けど、バレエに全然素養がないので、幼稚園生の絵日記レベルの言葉にしかならなくて。。メカジキの跳躍がすごかったとか、海の魔女のヴィランズっぷりが下品すぎず上品すぎず絶妙だったとか、リトルマーメイドの舞いが切なかったとか。。

それでもやっぱりこの曲(というか、マイケルモーリッツ作曲の「THE LITTLE MERMAID」)のことは少しでも誰かに何か伝えたくて。結局荒技的に「聴いてみて(どーん)」というポストにはなってしまうのだけど、やっと少し触れることができた。

さっき貼ったリンクはあくまでハイライトなのでフルサイズ聴けるわけではないものの、15:25~の「Only when we risk it all...」のメインテーマの美しさはわかるはず。あとはやはり全体を貫くピアノのシンプルだけど確かな情感の後押しも。

とにかく、リトルマーメイドとして歌ってる女性の声が特に素敵。ハッピーなところもいいんだけど、海に戻るからと王子に別れを告げるところなんか、私はNBAバレエ団の公演中涙が出てしまったほど。でも日本語で調べても英語で調べても、彼女の名前はおろか、この曲のフルサイズ音源も歌詞も出てこないんだよな…ディズニーSEO強すぎ。。

あとここからはさっきのリンクを全部聴かないと伝わらないとは思いつつ、ハイライトのざっくりした流れと、個人的にこの曲が魅力的と思ってる箇所を羅列しとく。曲名っぽく番号振ったりしてるけど便宜上のものね。


①オープニング 0:00~
さざ波を思わせる爽やかなピアノと、リトルマーメイドが海の美しさと、自由への憧れを吐露。ディズニーのリトルマーメイドほど切実ではないかも。

②リトルマーメイドの16歳の誕生日パーティー 1:35~
ディズニーっぽさのある、お誕生日お祝いソング。バレエの公演では、小魚ちゃんも出てきたり、海の生き物たちがお祝いのダンスをしたり、グリーティングのような世界観。

③リトルマーメイドの陸への切望シーン 3:15~
このあたりからしばらくこの作品でのストーリーの前後関係がうろ覚えだけど、リトルマーメイド自身も戸惑うくらい、海にいることがなんだかとても耐えられない気持ちになってくるシーンだったかな。ものすごく切なくてここもなかなか好き。

④海の魔女の登場シーン 4:20~
③で王子への恋する気持ちを歌っていたリトルマーメイドを実は見ていた海の魔女。声をくれたら脚をやるとの駆け引き。ディズニーでいうアースラなので、台座に座っていて少しバレエっぽさは薄かったけど、ファニーでダークな魔女の雰囲気が音源からも公演中のダンサーからも感じられた。ここのティンパニがとても楽しそう。笑

⑤誕生日パーティー続き&海の魔女乱入シーン 5:25~
②の続き?可愛らしくてちょっと間の抜けた音楽で海の生き物たちがダンス。からの海の魔女「なんで招いてくれないの~?私にも歌聴かせて~?」からの多少の乱闘、魔女一度退場。

⑥リトルマーメイドの旅立ちシーン 8:55~
この世界観では、リトルマーメイドは16歳になったら陸の上の世界を見に行っていいらしい。王様が送り出しをし、姉たちは「私たちは姉妹だから、手と手をとりあうわ」と彼女を励まし見送る。ここは姉たちとリトルマーメイドのダンスだったんだけど、まとまりがよくてきれいだったなぁ。

(ハイライトからはごっそり抜けているようだけど、公演ではこの後陸で王子と出会い、恋のライバルなど現れたりしていた記憶。)

⑦王子に別れを告げるシーン 11:48~
ここ!個人的にフィナーレよりも感極まったポイント。王子と一緒にいることができなくて海に帰るリトルマーメイドの悲しい嘆きがなんてドラマチックな響きだろう…。(Oh, I must leave you. You know how I love you...のところ)

⑧王子が海に迎えにくるシーン 14:00~
音源だけではわかりづらいけど、「君の愛が本物だ、君と僕を分かつことはできない」と人間である王子が海に来る、ということになってる。まあそこは、この作品の世界はそういう世界ということで。音源の王子、けっこう強そうだからすぐ王様になれそう。笑

⑨フィナーレ 15:25~
直訳すぎてアレなんだけど、「互いに危険をおかしても愛があればふたりを巡り合わせてくれる、失ったり落ち込んだりすることがあってもやっぱりふたりはお互いを思う」、「真実の愛は海で輝いているから、私たちはともにいるんだ」みたいな。17:00から海の生き物の皆さんも集結し、フィナーレらしいハッピーエンド。ハートフルな気分になるというものです。


半年くらい前の公演をこうしてときどき反芻しているので、私はけっこうこっちのリトルマーメイドも好きだと思う。また時間があったら、聴こえてくる範囲の歌詞書き起こしてみたりしようかな。

もちろんディズニーのリトルマーメイドも好きです。なんかリトルマーメイド縛りのコンサートとかかないかな。