Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

待ち焦がれていたDefying Gravity:ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ 9/9公演

みんな大好き!(だと思うけど正直みんなとかどうでもよくてとにかく私が大好き!)なWillemijn Verkaikが昨年に続き2度目の来日!
昨年は旅行に行ってて日本にいなかったためみすみす逃した貴重な機会、今回は逃すまいと、早々にチケット手に入れたのでした。
ブロードウェイさながらの歌とダンスを堪能する、みたいな感じのコンセプトのミュージカルコンサート。
ブロードウェイの新作「バンドスタンド」に携わったマーク・スチュアートが演出・振付を担当したこともポイントらしい。


Bunkamura東急シアターオーブ ワールド・ミュージカル・コンサート「ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ」スポット映像

会場はシアターオーブ、3階に座ったことがないので実験的に3階バルコニーで観劇。
視界は良好、席もボックスでのびのびできるのは良かったところ。
いまいちだったのは、天井に近く音が拡散するせいか、お風呂エコー的な感じがしてすこし輪郭がぼやけて聴こえたところ。
まあでも2階の音の籠り(というか、「音が頭の上をすり抜けていく感じ」)に比べたら解放感があってマシかと。
結局、1階S席、および2階S席前方(3階席がかぶらないところ)が良い音響なんでしょう。

9/9(月祝)の千秋楽公演、出演者は以下。
配布されたセトりにのっとり、基本的にはあっさり、局所的にしっかり感想書き残します。


シンガー
EARL CARPENTER(アール・カーペンター)
SIOBHAN DILLON(シボーン・ディロン)
WILLEMIJN VERKAIK(ウィレマイン・フェルカイック)
ERIC KUNZE(エリック・クーンジー)
龍 真咲(りゅう まさき)※日替わりゲスト

ダンサー MARK STUART DANCE THEATRE
JAIME VERAZIN(ジェイミー・ヴェレイジン)
MICHELLE CAMAYA(ミシェル・カマヤ)
DANIEL GAYMON(ダニエル・ゲイモン)
COLBY LINDEMAN(コルビー・リンデマン)


第1部
■Waving Through A Window(エリック)
先述のお風呂エコー問題、およびおさえめの声で始まる曲ゆえ盛り上がりについて行けず。
高いところも楽々出るような軽やかな声で、時々上がりすぎてるかな?というくらいアッパーは高そう。
Dear Evan Hansenは観たことがなくて前日予習にYouTubeで聴いただけだけど、もう少し若くて清涼感ある声の人でもいいかな?
エリックも良かったのだけど、SNSで得た情報的に若くはないと思われたので(3階からではよく見えなくてわからず)。

■New York, New York(アール、エリック)
アールが出てきてエリックと一緒に。
これもお風呂エコー問題か、単に二人のタイミングが微妙にずれていたのか、音の粒が微妙にバラバラで少し歌詞が聞き取りづらかった。
でもやっぱりYouTubeで予習しておいたから、ニューヨークに来ての高揚とした感じなんかは遠目でもわかった。
アールはマカオのスリーファントムで観たときのほうがジェントルマンな見た目に声だったので、今回はその時と比べるとかなりおちゃめな役回り。

■On Broadway(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
女性陣も出てきて安定感のあるハーモニーで披露。
Smokey Joe's Cafeの曲としてセトリには載ってるけど、私にとっては8月に観た「ビューティフル」の中のナンバーという印象。
ビューティフルでは男性だけで歌っていたので、オクターブ離して男性と女性が歌ってもちぐはぐしないんだぁという素朴な感嘆があったり。

■Big Spender(シボーン、ウィレマイン)
車のCM?とにかく何かのCMでよく聴く曲。
二人ともセクシー、そして急にある短いサビですかさずぶっ放すような声量で歌う迫力。

■Don't Stop Believin(ウィレマイン、エリック)←エリックかアールか自信なし
調べたら、Journeyというバンドの曲?
たぶん日常生活のどこかでふつうに耳にしたことのある曲、いい声だなぁと思ったくらいで少し印象に乏しい。

■Anything Goes(シボーン)←他の人もいたかも
ビックバンドしかり、外タレの来日コンサートしかり、よく聴くナンバー。
シボーンのハリがある若々しい声と、ぴしっと当ててくる高音が気持ちよかった。

■Ease on Down The Road(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
「Wiz」の曲らしいけど初めて聴いたように思う。
シボーンの高くて少し少女っぽさがあるハイトーンボイスはこの曲が一番印象に残っていて、ウィレマインの声に角が少ないこともあって、一番よく聴こえてきた声だった。
よくわからないけど楽しかったなぁ。

■Beyond The Sea(アール)
ごめんなさい、「Beyond The Sea」という歌詞が出てきてそのまんなだなーと思ったことしか思い出せない。

■El Tango de Roxanne
ダンサーによるタンゴタイム、当たり前だけど男女ともにとても妖艶なダンス。
これもYouTubeで予習していたので、ムーランルージュみたいに歌があったらもっと嬉しかったかな。

■I Will Always Love You(ウィレマイン)
ホイットニー以外にこの曲歌いこなせる人いるのかなと思ってたけど、ごろごろいるものだね。
ウィレマインも良かったし、前に新妻聖子さんがフリーライブで歌ってるのも聴いたけどけっこう好きな感じだった。

■Bye Bye Blackbird(シボーン)
いろんな声が出せるからゆえなのだろうけど、シボーンの持ち味を生かすというよりは、曲ありきでたまたまシボーンが歌っている感じ。
可愛らしかったけど、ソロでドカンとするやつがあっても良かったかなぁ。

■Steal Your Rock'n'Roll(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
■Lullaby of Broadway(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
知らない曲だと急に記憶が曖昧に…それにしても、1部は45分とはいえずいぶんあっさりした印象だった。


第2部
■It Don't Mean a Thing(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
華やかな2部幕開け。ここからいくつか好きな作品を歌っていくとアールからコメント。

■Too Much in Love to Care(アール、シボーン)
サンセット大通りは観たこともなければ登場人物もあらすじも知らないんだけど、これがもうとても素敵で!
シボーンは声色の調整が上手だなと1部でも思ったけど、この曲でも「高音なのに押し当てず音量キープでソフトに情緒たっぷり歌う」というスゴ技を披露。
アールも声がやや負け気味だったけど、くらいつくくらいがちょうどいい二人の音量バランスで、デュエットとしては今日1番のお気に入りだった。

■Nichts, Nichts, Gar Nichts(ウィレマイン)
ドイツ語で歌唱、ここまでの英語と音の響きが全然違うことに当たり前ながらハッとした。
エリザベート観たことないながら一応知っている曲「わたーしだーけにー♪」はやってくれないの~と思ったけれど、こちらのほうがレアそうだし嬉しい。
すごく不安そうに心もとなさそうに歌うところから、迷いを振り切るように力強く言い聞かせる歌声は、すごくクレバーなエリザベート像を連想させる(観たことないから、ただの想像)。
ラストの、オクターブ上げを器用にやってのけるのは、やはり彼女の技量の高さを物語っていると思う。

■Tonight(龍、エリック)
■Journey to the Past(龍)
他の方があまりにも実力者だというのは多分にあるのだろうけど、発音は棚上げしてもやはり声が全然違う…(アニメ声っぽかった)。
他の方と比較しなければある意味可愛らしい声だったので、この声で宝塚の男役をやっていたわけではないだろうけど、男役が想像つかなかった。
トゥナイトはシボーンとやってくれたらもっとうっとりするようなハーモニーが聴けただろうし、アナスタシアは意外と派手な曲じゃないから、歌い映えさせるのが難しそうだなと思った。

■Standard Time
だれが歌ったかも思い出せないほど記憶の彼方。

■Why God, Why(エリック)
ここから持ち歌コーナー、ミスサイゴンは観たことないけどこの曲は何回も聴いたことがある。
やはりこの手前でも思ったように、軽やかに高音が出る反面、若干上がりすぎるところが惜しかった。
レミゼサイゴンは作曲者が同じだし、音楽的な美しさはどこか共通するところがある気がする。

■Cabaret(シボーン)
キャバレーのサリーはクレイジーだけど、演じてきたどの役よりも好きなので、という選曲。
歌いこなしからしてかなり余裕のある感じ。
彼女の持ち役はそういうものが多いのか、少なくとも今回はあまり歌い上げる曲が聴けなかったのが残念なくらい。
ストレートでハリがある、でも少女らしい響きもセクシーな女性も垣間見える素敵な声。

■Stars(アール)
うーん、マカオで観たときのほうが声の調子が良かったような。
外したり声が出なかったりということではなかったんだけど、彼ならもっとやってくれるのでは、という期待が高すぎたのかも。
でも一本筋が通ってそれにしがみつくかのごとくぶれないように歌う様からは、ジャベールっぽさを感じた。

■Defying Gravity(ウィレマイン)
会場全体が待っていた感がすごいこの曲、私も超待ってた。笑
前奏が始まりポロリ、歌い進んでいくうちにまたポロリ、ラストサビおよびシャウトでは口をへの字に結んでしまうくらい涙が出た。
聴きたかった彼女のDefying Gravityがやっと聴けた感動と、やっぱり安定感ある歌唱への感動、Wickedが好きすぎる~!というどうしようもなく言葉にならない気持ちの動きによる涙などなど。

声そのものはシボーンとかのほうがよく通って突き抜ける感があるのだけど、やはり彼女は歌の展開のもっていき方がほんとに巧みだった。
エルフィーが自分に言い聞かせるように飛び立つことを決めるところ、飛び立って民衆を圧倒し宣戦布告をするラスト直前、そして独特のリフで締めくくるラスト。
この歌い回しは彼女にしかできないし、唯一無二で美しくてクレバーで孤独なエルフィーが渋谷に降臨したのだった。

■Time of My Life(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
本編ラスト、なのにもう覚えてない。


アンコール
■Burnig Love(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
■Conga(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
とりあえず、みんな楽しそう、ここまでくるともう誰の声が今どこだとかあまり考えず手拍子。


超淡泊な感想メモに見えると思いますが、特にウィレマインとシボーンの歌は本当に素晴らしかった。
ノーマークだったシボーンの声がかなり私好みであることが判明したので、これからウォッチしたいところ。
コンサートはこういうのがあるから、思いがけない収穫があるから、楽しいなって思う。

私の中で総合点No.1のエルファバ:Willemijn Verkaik

久しぶりの、Wicked女優さんシリーズ。
生歌聴いたことあるのは時系列順に

Hailey Gallivan(ロンドン)
雅原 慶(東京)
岡村 美南(東京)
江畑 晶慧(東京)
Jemma Rix(シドニー)
Emma Hatton(ロンドン)

の6人。
あと劇中ではないけど来日ライブでIdina Menzel。

Willemijinは、「ウィレマイン」という表記でいいのかしら?
インタビューとか見てると、「ウィルマイン」と聞こえる気もするけど。
オランダ、ドイツ、NY、ロンドンでエルファバを演じた彼女、残念ながら生で観れたことはない。
それでも私の中では、歌・キャラクター・見た目すべてのレベルが高い彼女は、総合点No.1エルフィー!
今回は、そんな彼女について。



Musical Sing-a-Long 2012 - Wicked


ウィレマインは、オランダ出身の女優さん。
オランダ語、ドイツ語、英語でエルフィーを演じたのは唯一彼女だけではないかな?
歌は英語もドイツ語もいけるけど、母国語オランダ語がやっぱり一番ぴったりだし最高にかっこいい。
さっきの動画はオランダ語ver.だけど、歌のうまさ、かっこよさ、衣装とメイク(舞台メイクより美しいと思う)、どれも伝わると思う。

見た目からもとってもクレバーそうな感じがよく出てる。
エルフィーは頭がいいという設定だし、知的かつほどよく美女なウィレマインはかなり適役だと思う(モデル級美女だと周りから疎まれるエルフィーがしっくりこなくなる)。
表情によっては冷ややかに見えるところも、「悪い魔女」と思わせる良いポイント。

エリザベートのシシィ、マンマミーアのドナ、アナ雪のエルサなど演じてるのをYouTubeで見かけたこともある。
だけどその見た目のクールビューティーさゆえ、私はこれらの役にはそんなにピンときてない。
シシィにしてはクール系すぎる気がするし、ドナは元ヤンキーみたいなキャラクターイメージに対してクレバーすぎる気がするし、エルサは雪山にこもってても平気そう(失礼)。

そういう意味ではエルファバもかなりクレバーかつクール寄りなんだけど、私にはそれがハマって見える。
やさしさよりクールさが目立つから、孤独な道へ突っ走り全てを背負い込みそうな感じが、私はけっこうしっくりくる。
それくらいの強さと孤独感がないと、あのラストをむかえられないと思う(Wicked観てない人には意味が分からない話ですがごめんなさい)。

そして彼女は、とにかく歌がうまい、破綻なく歌がうまい。
Defying GravityラストのAhhh~!はかなり独特の歌い回しをするので、初めて見たときは「奇をてらいすぎだろ」と気にくわなかった。
でも、それを棚上げできるくらい歌唱力がすばらしい。

他のエルフィーと比べて声に特徴があるかといえば、ないことはないけど、どちらかというとハスキー寄りで温度感は少なめ。
私の好みの声は、どちらかというと高くてやわらかい声とか、きもーちノイズのある癒し系の声。
それもあってか、どううまいかって書きにくいなあと思っていて。
それで思い当たったのが、やっぱり「破綻なく歌がうまい」に戻ってくるかなと。

つまりは、音程や抑揚のコントロールにとても長けていると思う。
バカみたいにいろいろなWicked動画を見まくっていたけど、この人が明らかに音を外していたり声の調子が悪かったりっていうものを見たことがない。
高い音も低い音もきっちり当てているから、本当に安心と信頼の歌唱力という感じ。
あと、ストレートなだけではなくてほどよく声の揺らしもあって、強いときでもカドは感じない、聴きやすい声だと思う。

一番好きなのにいい言葉が見つからなくて、案外だらだら書けなかったのが逆に無念。
10月にソングアンドダンスオブブロードウェイに出演するのを観に行くので(またシアターオーブ…)、今度こそ生の歌声を耳に流し込めるのが楽しみ。
そのときに、彼女の歌の魅力をまた文字に書き起こすことができたらいいなぁ。

おまけ、彼女がオランダ語、ドイツ語、英語とっかえひっかえでDefying Gravityを歌ってるやつ。
2:00あたりから歌っています。

OBSESSED! Willemijn Verkaik Takes "Defying Gravity" on a World Tour

ファンタジーの演出に目を奪われた:FINDING NEVERLAND来日公演 9/13マチネ

全然知らないのでスルーするつもりだったシリーズ(大半の作品でそう言ってるけど)。
SNSで絶賛の嵐しか見えないので、あとクレカの優待があったので、そして夜はケルティックウーマンのコンサートで渋谷に行く予定がもともとあったので、お昼はこちらに行くことに。

YouTubeで来日公演で主演をつとめるビリータイの動画をみたのも後押しになったかな。
高音がきれいそうな歌声してるなと思ったから。


ブロードウェイミュージカル『ファインディング・ネバーランド』主演ビリー・タイ生披露!

ちなみに、シアターオーブはでかすぎて席選びにいつも迷うので軽く座席について。
今回は20列下手ブロック。
このうしろの列くらいから2階かぶりはじめるけど、2階みたいに音が頭上を通りすぎていくこともなく、段差も大きくて視界良好。
もう2階は音のこもりが気になってしょうがないから1階って決めてる、3階は座ったことないけど来月ウィレマイン来日でとってみたので検証予定。

前にウエストサイドストーリーみたときは15列の端のほうで、今回のほうがセンター寄りだったんだけど、センターであればあるほど舞台中央を見てるとだと逆に両サイドの字幕が視野に入らない罠に気づいた。
バランスって難しい。
なのでいつもどおり基本音メインで字幕は時々追うようにした。

声について書くことをモットーにしてるんだけど、先に演出について。

※いつもどおり、がっつりネタバレあります。

タイトルにも入れたけど、歌よりも音楽よりもダンスよりも、一番演出に比重が置かれてる作品に見えた。
All That MattersとかNeverlandの星空はプラネタリウムかそれ以上に幻想的だし、ロンドンの空や大海原も背景映像で大いに表現しているし、かと思えば子供を人力でもちあげて飛んでいるように見せるところなんかは引き算的なアナログな見せ方で面白かった。

シルヴィアが病で助からないとわかるシーンのバックでAll That Mattersが流れる意味。
一幕でシルヴィアはその曲を歌ったわけだけど、そのときはなぜ「今をどういきるかが大事なの」と歌ったのかがいまいちわかっていなかった。
母と「体を大事にしなさい」というやり取りのあとにAll That Mattersを歌ったのが、「だからか(自分の死がわかっているからこそ子どもたちといられる今が大事なのか)」と二幕でわかったとき、同じタイミングで同じメロディーが聴こえて、彼女の想いがわかったような気がして切なかった。

舞台ピーターパンの初日後、ファンタジーの登場人物に扮した劇団をシルヴィアのところへ連れていったシーンはとても素敵だった。
ウェンディとピーターパンに魔法の粉かけられたシルヴィアが、キラキラとした風を受けるシーンは本当にきれいだった(ポスターに使われてるシーン)。

その場ではなぜピーターパンがシルヴィアを連れて窓の外に行ったのかわからなかったけど、ネバーランドに連れていった(亡くなった)のだと、終演後に飲み込んだ。
魔法の粉のキラキラと風の中を舞うシルヴィアのスカーフがきれいで、でもなんだかものさみしい感じがしたのもそれでだったのかと、やはり同じタイミングに合点がいった。

最後、子供たちとジェームズと祖母が手を取り合う未来が示唆され、Believeを歌うのが祖母なのが感慨深い。
彼女は厳格に振る舞ってものを言っていたけど、いつだって娘と孫たちを見守っていた。
娘がいなくなったときにこどもたちに夢と希望を与えてくれるジェームズがいたことは、彼女にとっても救いだったろうと思う。

彼女がBelieveを歌うのは、美女と野獣でミセスポットがBeauty and the Beastを歌うのと相通ずるところがあると思った。
物語の中心ではなかったけど、見守って包み込んでいたやさしさを感じるBelieveだった。

感動したところをドサドサと書いたけど、ストーリーがところどころスッと入ってこなかったのは、空想とリアルの行き来に腑に落ちないところもあったからかな。
大人に寄せてるのか子どもに寄せてるのか微妙な感じがして、基本大人寄せだけど、壁にぶつかったときの解決(最たるはStronger)はファンタジー寄りに見えて。
私が"grew up"し過ぎたのかも、そんなことも思いました。

では本題、声について。
まず4人の息子の母であり、JMバリのインスピレーションのきっかけになった、シルヴィア役のクリスティンドワイヤー。
ブロードウェイでWickedのエルフィーやってた動画はどれを見てもスパーンとしてなくて全然ピンとこない声だったんだけど、今日生で聴いたらいい声!
裏声からしてとてもきれいだし、まっすぐストレート系の声。
彼女のAll That Mattersが文句なしに本日No.1ナンバー。私の中で。

憶測にすぎないけど、エルフィーやるには声量と高音の安定感がいまひとつだったのかも。
シルヴィアみたいな、押し出すだけが全てじゃない、無邪気でありながら母でもあるっていうポジションの女性としてはとても適任な歌声だったと思った。
彼女のAll That Mattersまた聴きたい(もう行く予定ないけど)。


ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』より「All That Matters」(日本語字幕付き)

次、ピーターパンの生みの親であり主人公JMバリを演じたビリータイ。
やっぱり思ったとおり高音がストレスなく聴けるいい声だったんだけど、なぜかバックの音量が上がるとそれに負けてしまう声だった。
座ってた席位置と音響の可能性もあるかもだけど、他の人はそうでもなかったんだよな。
Strongerなんか、歌うまいんだけど、お腹にくるような振動を感じるほどのドラムが鳴ってたりするので、圧するのは彼の声じゃなくてドラムの振動だったりして。

シルヴィアとのNeverlandやWhat You Mean to Me、ピーターとのWhen Your Feet Don't Touch the Groundなんかは、彼のやわらかく薄いベールみたいな声の良さがとても出てた。
そしてビリーは、というかJMバリ役は、かなり体力を要求される感じ。
逆さにされながら歌ったり、片足だちで上げてる足を地面と水平並みにキープしながら歌ったり、ベンチから落ちないように海賊に襲われたり。
そんないろいろをやってのけながらも、ビリーはなんだか余裕がありそうだったのですごかったなぁ。

あと、子どもたちの祖母でありシルヴィアの母であり慈善家のデュモーリエ夫人のカレンマーフィー。
最初は棒読みか?と思うような高圧的な一本調子の歌と芝居なのかと思ったけど、それが娘を思うゆえのものだったと納得させるにふさわしい貫き方。
彼女が歌うと、すごく場が締まる。
ベテランが出てきて大団円をまとめるような見え方がしっくりくる。

ほか、出番わかりづらかったけど、JMバリの妻であるメリー夫人のクリスティンリースも良かった。
声が特徴的で、その時代にいかにもいそうな、周りの評判が気になるプライド高い女性感を出してたと思う。
この方、PIPPINでキャサリン、Wickedでネッサローズもやってたこともあるみたい。
キャサリンもネッサも今回のメアリーも歌が多くないのでちょっともったいない気も。
でも声が特徴的だから、メインにはなかなか難しいのかな?

歌声的にはそんなところか。
子どもたちはみんな可愛くて、特にジョージがウクレレ持って歌うときに「美声で歌うまいな、背が高くしっかりもの感があり長男ぽさもあるな」と思ったかな。
なんと子どもたちは、ピーター、ジョージ、ジャック、マイケルをほぼみんなが代わる代わる演じるらしい、すごい。

あとは歌の韻がいいものがいくつか。
Circus of Your MindとかThe World is Upside Downあたりはすごく音のおさまりがよく、不穏さだったりファニーさだったりを表すにもうまく機能してたと思う。
ディズニーのホーンテッドマンション的な雰囲気もあったかな。
ハーモニーや音の重なりよりも個々をたたせていた印象があって、ミュージカルよりショーっぽいと思った。

ちょっとSNSの絶賛の嵐に期待値を上げすぎたので「思ったほど…?」なんてよぎったりもしたけど、やっぱり海外キャストの公演は好きだな。
声のパワーバランスの大小があったりしても、それを気にさせないレベルに歌声の素敵な人がいたり、日本ではなかなか見られない演出が見られたり。
これからも「行くつもりなかったシリーズ」はどんどん増えることでしょう。

メインキャストは以下。
J.M. Barrie(JMバリ):BILLY HARRIGAN TIGHE
Sylvia Llewelyn Davies(シルヴィア):CHRISTINE DWYER
Charles Frohman/Captain James Hook(フローマン/フック船長):JOHN DAVIDSON
Mrs. du Maurier(デュモーリエ夫人):KAREN MURPHY

Peter Llewelyn Davies(ピーター):CONNOR JAMESON CASEY
George Llewelyn Davies(ジョージ):COLIN WHEELER
Jack Llewelyn Davies(ジャック):WYATT CIRBUS
Michael Llewelyn Davies(マイケル):TYLER PATRICK HENNESSY

アンサンブルはキャストボート記載順に以下。
CHRISTINA BELINSKY
TURNER BIRTHISEL
CAITLYN CAUGHELL
SARAH MARIE CHARLES
ADRIANNE CHU
CALVIN COOPER
DWELVAN DAVID
NATHAN DUSZNY
BERGMAN FREEDMAN
VICTORIA HUSTON-ELEM
MELISSA HUNTER MCCANN
CONNOR MCRORY
THOMAS MILLER
NOAH PLOMGREN
MATTHEW QUINN
WILL RAY
KRISTINE REESE
COREY RIVES
DEE TOMASETTA
MATT WOLPE

たっぷり浴びたアイリッシュ音楽:ケルティックウーマン 9/13東京

ケルティックウーマン、6年ぶりの来日公演。
最新アルバム Voices fo Angelsをメインに。
会場は、シアターオーブ同様に距離を感じる席が多い(と個人的には思っている)オーチャードホール


Celtic Woman - Danny Boy (1 Mic 1 Take)


今回はバルコニーのかなり前の方にしてみたら、ステージに近いのはいいのだけど手すりが少し目にはいる位置で、気になるといえば気になった。
でも、自分の座高を多少調節すれば済むレベルだし、なによりなかなかこんなにステージに近い席は狙って座れたことがないので、4人の表情も肉眼で余裕で見れて良かった!
みんな美人さんだけど、個人的な好みとして特にタラがかわいかった、エイバのクールビューティーな感じとスタイルも素敵だった。

バックバンド構成はこんな感じ、女性ドラマー以外みんな男性。

・ドラムおよびパーカッション:上手が女性ドラマー、下手が男性ドラマー
バグパイプ:上手に一人
・ギター(鍵盤兼務):上手に一人
・ピアノ(グランドとエレピ):下手に一人
・コーラス2人(どちらもタップもできる):ウーマンたちの4人のうしろに二人

ツアーだからしょうがないけど、女性コーラスもほしかったかな、あと男性コーラスももう少し。
なによりMAX5人いた歌い手が3人になってるので、音の厚みはどうしても物足りなさは否めない。
とはいえ少ないながらも歯抜け感はなくまとまってたかな。
以下曲ごとの感想。


■第一部(約50分)
・Mo Ghile Mea
ドラム2人のセッションから始まり(バクパイプもあったかしら…)。
なんかちょっと4人の歌声が機械音っぽかったけどPAのせいかな?

・My Heart Will Go On
YouTubeでも思ったけど、これはセリーヌディオンのオリジナルが強すぎるから、流れて聴こえちゃうんだよな。
でもね、エイバが歌い始めたら、そのミステリアスな声の響きに思わず目を見開いた。
なんなんだろうあの声、ハスキーなのにクリーンなの。

・Dulaman
マレードのソロ、可愛い声をしてるんだな!
スーザンもそうなんだけど、ケルティックウーマンではあれど、気持ちポップス寄りな気もする。
あと4人の中では小柄なほうなのでそれもかわいい。
この方は高音も楽々出るのに、時々ちょっと音程の微調整に違和感を感じることが。

・Isle of Hope, Isle of Tears
アイルランドからアメリカへ渡った小さな15歳の女の子の歌。
私がエイバびいきというのもあり、なんだか涙が出そうになった。
故郷を想う少女が成長して歌っているような、やさしさと哀愁を感じる歌。
前はクロエが歌ってたと想うけど、エンジェリックボイスのクロエも、癒しのハスキーボイスのエイヴァも、どちらもいいなぁ。

Amazing Grace
おなじみバクパイプ始まり、客席中央から演奏しながらステージへ。
去年スコットランドに行ったときのことを思い出したら、あちらではバクパイプの音って日常だったなと。

・Across The World
前メンバーのマレードの躍動感もすごかったけど、タラのフィドルはしなやかな音がする気がする。
背が高く手足が長いのでくるくる回りながら弾くのは少し大変そうなのかな?という感じがした。
いやしかし彼女は絵的にもとても美しく、対する演奏は軽快だった。

・She Moved Through The Fair
きれいな曲。
これはスーザンが歌ってたんだけど、実はスーザンの声は他2人よりも特徴が少ないように私には聴こえていて、つまりはそつなく聴けてしまうから正直印象がちょっと薄い…。
彼女で印象的だったのは、少しの振り付けなのに長い髪が揺れるせいかとても優雅に見えたダンスかな。

・Danny Boy
エイバ歌い始め、やっぱり初期メンバーのオーラと同じ役割だ。
やさしい子守唄のような曲だなといつも思う。

ケルティックバンド
アイリッシュバンドと言っていたかも、失念した。
バックバンドたちのセッションタイム。
アイリッシュタップもあって、タップダンスに興味がある私はすごく嬉し楽しかった!

Nil Sen La
これは定番、盛り上がるし曲もいいのだよね。
休憩を挟む旨だれか(スーザンだっけマレードだっけ)がアナウンスしてくれて、もっと聴きたい!と思いつつも第一部終了。


■第二部(約50分)
・Teir Abhaile Riu
実は最新アルバムもってないし聴いてもないのでこれは知らなかった。
(ニルシンラ系で盛り上がったと終演後のメモに書いてた)。
H.I.P.のレポを読んで思い出したけど、これはスーザンがスプーンのようなパーカッション、エイバが笛、マレードがアコーディオンを演奏していた。
https://www.hipjpn.co.jp/archives/live_report/celtic-woman

・Orinoco Flow
エンヤのイメージもあるけど、ケルティックウーマンくらいは人数いて躍動感ありつつ演奏されるのが好き。
歌い手はもっといてもいいくらい。

・For the Love of a Princess
タラの極上のフィドルタイム、これがすごく良かった!
彼女は軽快なパフォーマンスよりも、こういう情感たっぷりな曲がより合うんじゃないかな。
音を一つ一つ堪能した。

Ave Maria
マレードのアヴェマリア、これが圧巻で。
基本的に讃美歌ベースに歌われると思うんだけど、彼女のはオペラチック?
ちょっと迫力さえ感じた。
最高音がまぎれもなく良い響きで素晴らしかった!

・Walk Beside Me
前でもなく、後ろでもなく、もちろん私無しでもなく、ともに歩いてほしいという曲。
アイリッシュっぽくはない感じがしたけど、どういう部類の曲かな?

・The Voice
これはリサケリーver.が好きなのだけど、スーザンver.は1音下げで声が出しやすくなってるせいか、ロック寄りで面白かった。
アレンジも緑豊かな大自然イメージよりは、少し岩肌の見える大自然イメージ。

・Sadhbh Ni Bhruinneallaigh
これも最新アルバムかな、知らなかった。
→アルバム収録ではないけど今回のツアーでは歌ってるとのこと、Twitterで教えていただきました。
 ありがとうございます!

アイリッシュ民謡みたいなものかと思う。
最初はソロで、次第にパーカッションとともに。
エイバはゲール語が話せるらしいし、持ち前のハスキー癒しボイスもあいまって、落ち着いたアイリッシュナンバーが特に合う。

・Time To Say Goodbye
マレードの歌い出し、音響がおかしかった…。
お風呂エコー的な感じで、本人も一瞬戸惑ってたと思う。
アヴェマリア同様素晴らしかったのにもったいない。
とはいえ出だし以外は持ち直して、4人のハーモニーがきれい。

・You Raise Me Up
代表曲だねやっぱり。
そもそもいい曲だね。
スーザンとエイバがずっとイヤモニをしきりに触っていて、もしかして何か不調があったのかな?
そのせいか、ハーモニーも3人でちょっと物足りないのと、これはどうしてもリサケリーのリードボーカルで聴きたいなって思っちゃった。

■アンコール
・The Parting Glass
「日本でこの時をシェアできたこと、本当にありがとう、Good Night and Joy Be With You」とスーザンが言葉を添えて、ラストはこの曲。
歌い終わって一度ハケたけど、もう一度軽快なアイリッシュバックバンドの音楽を受けて舞い戻り、みんなで優雅にお辞儀をして、わりかしあっさりと終演。


今回の収穫は、やっぱりエイバのミステリアスな声を堪能できたこと!
あの声、絶対マイナスイオン出てる。
ハモでも埋もれないし、安定感もあるし、圧倒するというより下から包み込んでくれる感じ。

そしてタラの情感たっぷりのフィドル
あとメモし忘れてしまってどの曲か覚えてないんだけど、彼女がハープを弾く曲がふたつくらいあって。
→Danny BoyとTime To Say Goodbyeで弾いてたとのこと、Twitterで教えていただきました。
 こちらもありがとうございます!

教えていただいたおかげでハープの音色も少し記憶が戻った。
Danny Boyはやさしいハーモニーに寄り添うようなハープ、Time To Say Goodbyeはオペラ歌手のドレスのフリルをはためかせている様を連想するようなゴージャスなハープだった。
絵的に美しいのはもちろん、ふつうは存在感の薄そうなハープが、美しい歌声との調和でなんとも素敵だった。
ハープに注目したのは今回が初めて。

それぞれの声、それぞれの音を、聴き逃さないように集中して観れたな。
海外旅行ついでじゃないとと観れないだろうなと思ってたけど、メンバー総入れ替えとはいえ、久しぶりに来てくれて良かった。
素敵な夜、耳が幸せだった。


Celtic Woman are Susan McFadden, Mairéad Carlin, Éabha McMahon, and Tara McNeill (in this show).

さらっと出てきてバシッときめてくすがすがしさ:THE LIPSMAX 9/5@下北沢440

THE LIPSMAXは女性3人構成のロカビリーロックバンド。
ロカビリーがなんたるかは詳しく知らないけど、とにかくこのバンドはロカビリーにあたるらしい。
音数少ないのに各々かっこいい音と声をアウトプットするバンド。


Devil's Sisters / THE LIPSMAX - LIVE@SHIMOKITAZAWA GARDEN
Vo&Gt:LOVE
Ba&Cho:TOKIE
Dr&Cho:Miyoko Yamaguchi

彼女らを知ったきっかけは、以前働いていた会社で流れていた東京FM。
LOVEちゃんがお昼の帯の番組DJを担当していて、SHELLYみたいな、落ち着いたクレバーな話し声が好きだった。
仕事片手間に彼女がバンドを組んだのが耳に入って、Youtubeで観て見たらいい感じで以前もライブに行ったことがある。
その後は自分の都合が合わなかったり、そもそも本人たちが各方面で多忙でライブ数が少なかったのもあったりで、今回はかなり久々のライブだった。

20時スタート、少し押してた。
けどOpening DJがいてそれに合わせてすでにノリノリで踊ってる人がいたので、それを聴いたり眺めたりビール飲んだりしていたら、わりとナチュラルに3人が登場しすぐ演奏。

全体の雑感として、TOKIEさんのベースは音がデカいとかいうことじゃなくて、輪郭がしっかりあるから芯が通った音がするなぁと。
エレベはそんなことないけど、ウッドベースはぼやぼやしてにじむような音の人が多い印象なので、詳しいことはわからないけどやっぱり上手なんだろうなと思った。

LOVEちゃんは、ラジオDJのときはそうでもなかったけど、MCのときの声が高くて少し末っ子感があった。
歌声は引出がいろいろある感じで、男前な声も出せれば猫なで声も出せるし、個人的に好きなのは出る音域だけどあえて裏声出しているときの声。

美代子さんは髪がさらに短くなられて、どこまでいっちゃうのかしらーと思ったり。
正直ライブ中は他二人に目も耳も奪われることが多いんだけど、叩きながらのハモもいい感じ(このバンドの曲はがっつりハモる感じでもないし、かといって空気でもいけないし、逆に難しいと思う)。
CD聴いてると、生よりもドラムの音の粒がちゃんと聴こえて、転がるような勢いを感じてそれも楽しい。


【Sumertime Blues】
のっけから知らない曲、というかYoutubeで見れる以外の音源は持ってなかったので大半は初聴きの曲だった。
ここがこのバンドの不思議なところで、どの曲も耳馴染みがいいもんだから、帰りに買ったCDをちらっと聴いただけで「あぁこれやってた、これもやってた」と思い出せるのだった。
まあこの曲はCDに入ってないから忘れちゃったんだけど。
曲名から調べるに、THE WHOのカバーなのかな、とりあえず美代子さんセレクトのカバーと言ってた気がする。

【Fantasy in Blue】
陽気なナンバー。
今回みたいにウェルカムソングにもいいし、お別れのフェアウェルソング的な感じでアンコールにあってもいいような、陽気さの中にセンチメンタルさも感じる曲。
他の曲でもそうなんだけど、TOKIEさんの派手さを押し出しはしないけど適度にリズミカルなベースが心地よい。

【I Know What You Did】
んー、忘れちゃった。
わりと聞き取れる簡単な英語の歌詞かなぁということだけなんとなく覚えている。

【Sugar High!!!】
コール&レスポンスある感じの曲。
よくわからないけどSugar High! Sugar Sugar High!!とマネして言っていた。
クライマーズハイならぬお砂糖ハイってことなのね、かわいかった。

【Perfect】
こちらはTOKIEさんセレクトだったか。
そういう話をしていた気がするのに演奏や歌声のことは忘れてしまった。
さすがにこの曲名だけでは何の曲のカバーだったかを思い出すことはできないわ。

【Sweet Chilli Chilli】
西海岸の解放感とけだるさを感じる一曲。
オールディーズが好きなおじさまにもウケがよさそう。

【Y-O-U】
ベースもドラムもギターも、もちろん歌も、かっこよかった!
女性が乱暴に「YOU」に向かって語りかけるナンバー。
乱暴なんだけど、最後の最後「あなただけ」と女性の本音と弱みが見え隠れするような歌詞と声のリンクが素敵。

【Fever】
これはLOVEちゃんセレクト、Peggy Leeのカバー。
LOVEちゃんが「熱、フィーバー!」っていうくだりにハマってしまったらしく、何度も同じくだりを繰り返して曲紹介。
指ぱっちんとTOKIEさんのムーディーなベースが大人の雰囲気を醸し出してて、これはバーでウィスキー飲みながら聴きたいと思った。

【Risky Whisky】
私がウィスキーのこと考えたのはたまたまだろうけど、次の曲はこれ。
LOVEちゃんの素敵な裏声が何度も聴ける、サビ前も大人な女性のしっとりした声が聴ける、個人的お気に入り曲。

【Utano Mamani】
心のままに~みたいなことを歌った曲。
おだやかなロックソングっぽいのに、途中でシャウトや軽いコール&レスポンスがあるのが面白い。

【J.T.Beat】
いろんなところを旅したい曲、サビ前とサビの曲調の感じが違って面白い。
前半はちょっとラップっぽい感じで、サビで開放して広く遠く伸びていくような音と歌詞。
LOVEちゃんはこれを歌いながら北朝鮮の昨今のあれこれが一瞬頭をよぎったらしく、悔しがっていた。

【Meow Meow】
CDを買って気に入って特にリピートしているものの一つ。
リズム隊がかっこよくて、一定リズムでカッティングするギターもパワーコードっぽくて、全体的に音が厚い感じ。
ライブ中はかっこよさに気をとられて気が付かなかったけど、最後は「meow meow meow~(ミャオウ ミャオウ ミャオウ~)♪」と言ってるのだとCD聴いて知った。

【Long tall sally】
残念ながらひとつも覚えていることがない曲。

【Poor Little Billionaire】
カウベルが登場した時点でこの曲だと思った。
ロカビリーがなんたるかわかってないけど、ロカビリーっぽいなと私が思っている曲その1。
美代子さんの転がるようなドラミングが楽しめるありがたいナンバー。

【Devil's Sisters】
LIPSMAXといえばコレ、と私が思っている曲。
3人のかっこいいところがそれぞれ入っていて、やっぱり聴きごたえがある。
TOKIEさんのソロもあるし、美代子さんのドラムは振れ幅があっていろいろ楽しめる。
あと、LOVEちゃんがラストに「Thank you for calling!」って言うのもかっこよくて好き。

【The Lip Smacks】
本編ラスト、これもLIPSMAXといえばコレ、シリーズ。
LIPSMAXとLip Smacksをかけてておもしろい。
これもラストに向けての迫力が素晴らしいのと、シメ前のTOKIEさんのベースがおいしい。

【Miss Bunny】
本編終了の拍手がそのままアンコールの拍手になってアンコール待ち、1~2分拍手してたらバンドTシャツを衣装の上から着て戻ってきた面々。
ラストは投げつけるような歌と、テンション上げにかかってくるリズム隊が楽しい曲。
これも、よくわからないながらに「ロカビリーっぽい」と思った。
CDの中でこれもよくリピして聴いている。


主観どころか私しかわからない程度にしか残せてないけど、とりあえず平日夜定時ダッシュに成功してのTHE LIPSMAXライブ、最高でした!