Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

高くてやわらかい絶妙な青年声:Matthew James Thomas

ティーブン・シュワルツの関わった作品が好き。
Wicked(詞曲)、PIPPIN(詞曲)、The Hunchback of Notre Dame(詞)、The Prince of Egypt(詞)など、
生なり映像なりで見たことがある。
その中で、ミュージカル「PIPPIN」のリバイバル版にタイトルロールでキャスティングされていたのがマシューだった。

PIPPIN (Broadway) - "Corner of the Sky" / "Magic To Do" [LIVE @ The 2013 Tony Awards]

残念ながら、PIPPINに限らず彼の生声を聴いたことはない。
PIPPIN来日公演は観たけど、彼じゃなかったから。
それでも、個人的にかなり好きな声だというのはYouTubeを巡って確信してる。
PIPPINにはダンスナンバーもたくさんあって、マシューは歌も躍りもバッチリできちゃうタイプ。
中でも私が好きな歌はやっぱりそういうのじゃなくて、歌を聴かせるのがメインのものだ。

まず貼りつけたのはCorner of the skyで、これはジャクソン5がカバーしたことでも有名らしい。
いたってふつうの青年として登場するピピンが「特別な何かを見つけるんだ!」と歌い上げる曲。
これから特別な何かを見つける(はずの)ふつうの青年なので、毒がなくスレてなさそうで、ちょっとだけなよなよしさも予感させる歌い出しが自然。

彼がすごいなぁと思うのは、後半につれどんどん豊かになっていく声の明るさと強さ、そして最後の裏声からの地声シャウト。
あの高さの音を裏声から地声にもってこれるのすごい。

他にもしっとり系だとWith Youとかかなりやさしく甘い声で歌うのでうっとり。
中音域と高音の行き来がスムース、かつ高音がリラックスして響くから耳あたりが良いんだよね。
劇中でも女性ダンサーとおどけながらなんなく歌ってるけど、あれ実はけっこう難しいんじゃないかな。
フープにつかまって、女性ダンサーを上にのせて、音の高いセンシティブなところを歌うので。
そのほか、聴かせる系だとMorning Growもいい。
最後の盛り上がりももちろんだけど、はじめのソフトな歌い出しはWith Youに通ずるものがある。

マシューのこと書いてるというか、マシューの歌うPIPPINの曲のこと書いた、って感じになっちゃった。
でも曲と声の相性ってあると思うし、プリンスオブエジプトをミュージカル化するときにはぜひ彼にタイトルロール演じてほしい。

ちなみに彼、「ブリタニア・ハイ」っていうイギリス版gleeみたいな(glee見たことないので)ドラマに出てて、その劇中歌のProudもかなり素敵。
父に対して訴えかける切ないメロディー。
一時期こればかり聴いていました。
けっこう前のドラマなので画質が見づらい感じだけど、YouTubeにいくつか転がってます。
あと余談だけど、ブリタニア・ハイはサファイア・エイリア(読み方間違ってるかも)が超可愛い。

さて、マシューは歌がすごいんだけどダンスもすごいので、それがわかるやつも置いときます。
うわーかっこいーと心の中で叫びました。

Wake Up - Britannia High Live Finale (HQ)

何度も出てくる「わからない」:ミュージカル パレード 5/21マチネ

YouTubeで最初観たときは難しい曲に日本語がうまくのってない気がしたし、
高い声で歌いそうなのは堀内さんしかいなさそうだったので、パスのつもりでいた。
でも初日にあがってきた感想やらレポやらを読んでなんだか行くべきな気がしてきて結局速攻行っちゃった。

ミュージカル『パレード』舞台映像

堀内さんの声、やわらかでふわり飛んでいきそうな高音が特に素敵。
地声との切り替えが意外とわかりやすいことに驚いたけど、低音もしっかり出ることにさらに驚き。
あと、裁判で証言する少女の一人であるアイオラを演じていた方もきれいな高音。
吉田萌美さんという方かも。気になる。
あと岡本健一さん、誠実さや妻への愛を感じるジェントルな声で素敵。
歌に不満のない方ばかりですごく音楽的満足感。

行って良かった、観て良かった。
でも終わった後の気持ちが複雑でやるせなくて、もう一度観られる気がしない。
ミュージカルなのにストプレを観たような感覚。


一幕。

冒頭に小野田さんが力強く迷いなく歌うThe old red hills of home、何度か出てくるんだけど、これフィナーレには全然違うものに聞こえた。
次の曲への繋ぎか何かのピッコロの音が音程おかしかったけど、敢えてなのかな?
石丸さんは小心者でキチキチした男性としてレオを演じ、堀内さんルシールは世間知らずでのんきな若い妻という感じ。
武田さん出てきてBig news、みんなでたらめ言ってるのは雰囲気で大体わかるけどほぼ一人も歌詞を聞き取れず。

メアリーの墓前で「なぜあの子が死ななければならないのか意味がわからない」といったニュアンスで歌われる曲。
よくワイドショーとかで「なんであの子が…」っていうあれ。
そしてレオが裁判にかけられたときも「冤罪なのに裁判になるなんて意味がわからない」みたいな一節あり。
メアリーの親族友達の「わからない」も、レオの「わからない」も気持ちは同じだと思った。
あと二幕でもAll that wasted timeで「わかっていなかった」と出てくる。

日本語訳の結果なのか原語の段階からそうなのかわからないけど、わかる/わからないというのはひとつポイントだったりするのかな?
理性とか知性がある人間なのにあふれでてしまう本能だったり衝動だったり、
「わかる」ということが本来ならストッパーになるはずでも時にそれを超えてしまうときがあって、
そのとき本流(民衆)/亜流(夫妻)みたいな構図がどうしてもできてしまうものなのかな。

メアリー母、聖母のようにやさしい歌で、あぁやっぱり母はやさしいんだと思ったけど、最後にはユダヤ人への憎しみが消せないことがわかる。
とてもやるせない。
そういえば劇中で歌われるユダヤ人の描写は偏見も多いだろうけどものすごく間違ってるわけでもない気がする。
まじめで教えに忠実なユダヤ人の描写な気がするので。
新納さんの「Hammer of Justice」はなかなかおいしいナンバーだと思うんだけど、何回か出てくる最高音が何度やっても当たらずかすれていたのはちょっと残念。
歌の上手い下手でなく音域の限界という感じ。

三人の女の子が証言するシーンがあって、歌い踊りながらのきれいなハーモニーだった。
照明も不気味だけどきれいで、ゆらりと踊る三人の手足と一体感のある演出だった。
嘘八百を聞かされるのでストーリー的にはつらいばかりだけど。
みんなにでっちあげられるレオの変態おじさん的な曲は素直に気持ち悪い。(称賛)
検事の石川禅さん、めちゃめちゃ歌がうまく民衆をうまいことのせていく。

裁判で有罪が決まったときの夫妻の演技が印象的。
レオはもう怯えきって力が入らない感じ。
ルシールはレオの手を取ろうと手を伸ばすけどあまりの「触ってはまずい」感のあまり触れないでいた。
ルシールはレオにがっかりしたり嫌になったりもしていたようだけど、なんだかんだレオに話すときだけはやさしい声。
堀内さんの声は耳触り良いから余計ソフトに聴こえる。


二幕。

真実を選んだ州知事(それを尊重する知事婦人!)、州知事になるために真実ではなく民衆にとっての正義を貫く検事、夫のために賢くなる妻。
非の打ち所もなく悪人なら憎らしく思うだけだけど、三種三様自分の信念に従い行動してのあの結果だと思うともうほんとに消化できない。
レオは派手な人物でないのもあって、ルシールや知事や検事、民衆が主役に見える。
判決が覆っても、どうしても誰かが犯人でないと気が済まない民衆。
チャーリーもすごく悪い人には見えず、レミゼのジャベールやノートルダムのフロローのように、自分の思う正義を貫いたまで。

All the wasted time、束の間の二人の幸せ。
もう本当に怒濤で気が休まらない思いでみてたけど、本人たちはもっとすごい精神状態が続いてきたから、やっと力を抜くことができたんだろうなと。
細かい日本語詞をほとんど覚えてないけど、wasted time は無駄にした時間かもしれないけど、それがなかったら二人はここまでこれなかったんだから不可欠な時間でもあったよねと。
ラストのロングトーン、「なにもー」ってなんか字数的に違和感あったけど、かといってat allに代わる似たような音節の言葉が思いつかない。

レオ最期のとき、何かユダヤ語で決意のようなことを歌って死んだあたり、妻の影響力ゆえかなと。
自分の末路を自分で決めた。
前までの彼なら許しを乞うとか嘆くとか諦めるとかして、弱々と死んだかもしれない。
ルシール、レオが亡くなった後に歌う。
悲しいとかおかしいとか嘆きとかではなく「自由になったのよ」と最後に一声。
レオに向かって微笑むように。
でもだんだん唇噛み締め耐えるような表情に。
後ろではパレードをしていて、いろんなものを吐露せず飲み込み続けてるように見えた。

最後、事件の日にメアリーが「フランクさん、追悼記念日おめでとう」とフランクの嫌いな日を祝ったことの意味。
たぶんメアリーにはそこまで深い意味はなさそう。
紙吹雪は人々の狂気の名残だとどなたかの感想で見かけたけど、人々の「正義」の降り積もりでもあり「過ち」の降り積もりでもあるかも。
ジョージアのためにとフィナーレで歌うけど、人をさんざん傷つけて成し遂げることとは一体なんなのか。
南北戦争を終えても、人の間に争いはなくならないことをどう捉えればいいんだろう。
カーテンコールの拍手はしたけど、気持ちが複雑すぎてなんのために拍手してるのかわからないまま涙が止まらなかった。<キャスト>

レオ・フランク:石丸幹二 
ルシール・フランク:堀内敬子 
ブリット・クレイグ:武田真治 
トム・ワトソン(政治活動家):新納慎也 
ニュート・リー:安崎求 
ミセス・フェイガン:未来優希 
フランキー・エップス:小野田龍之介 
ジム・コンリー:坂元健児 
ローン判事(担当判事):藤木孝 
ヒュー・ドーシー(ジョージア州検事):石川禅 
スレイトン知事(ジョージア州知事):岡本健一 
ルーサー・ロッサー(弁護士):宮川浩 
サリー・スレイトン(スレイトン知事の妻):秋園美緒 
ミニー・マックナイト:飯野めぐみ 
メアリー・フェイガン:莉奈 


石井雅登、杉山有大、当銀大輔、中山昇、水野貴以、横岡沙季、吉田萌美

演劇的に満足度が高かった日:ノートルダムの鐘 5/14マチネ

年始にたまたま気が向いて行ってみたら、
重厚な音楽もクワイヤの重なりも楽しめる本作がすっかり気に入った。

劇団四季:ノートルダムの鐘:プロモーションVTR

初めて観たカジモドが海宝さんで、
「四季にも歌の上手な俳優さんいるんだぁ」
などと本当に印象的だった(失礼)。
海宝さんは四季じゃないけど。
華美でなく創造力を借りる演出もとても好きで、
最初と最後のカジモド・民衆の変貌もたまらない。

海宝さん、飯田さんと観て、
それぞれカラーが違うのは知っていた。
田中さんはスコーンと抜ける高音が評判と聞き、
それってもしや私の好きな声の部類では?
と気になって、確かめに行った。

結論、声としてはけっこう好きな部類。
高音域でも喉が狭まる感じや力業っぽさはなく、
抵抗なく素直に音が出てくる感じ。
ロングトーンも比較的長めかなと思った。
ただ、音程が半音~半半音くらい低くて、
絶妙に気になった。
飯田さんは音域的にギリギリ感あったけど、
田中さんは音域的には出るんだけどうまく当たってない感じ。
そう思うとやっぱり、海宝さんが音程と音域のバランス的には聴きやすかったかな。

演技・歌ともに他2人よりあっさりめだけど、
心ここにあらずなカジモド像なのかなと思わせるところがあって、
田中さんは田中さんなりの魅力があった。

二幕が特に良くて、自分をあきらめ茫然、
悲しみとか怒りとかもあるけどとにかく自暴自棄感が強い。
からのひきこもり・救出・そして喪失はとても心動かされた。
エスメラルダもフロローもなくしてしまった後の
脱け殻感は突出してると思う。
田中さんのカジモドは、
現実を悟って二重人格みたいになってる感じ。

そして、実はこの日は本当に宮田さんエスメラルダに感動していた。
彼女が私の意識の大半をもっていった。
もともとしなやかなダンスが素晴らしかったうえに、
今回は歌もとても良かった。
前は地声ギリギリの音だと急に乱暴に歌っているように聴こえたけど、
要領を得たのか、感情をのせたままそれがさりげなく処理されるようになっていた。

凛としたふりから耐えきれず泣き出すのとか、
エスメラルダが実在したら本当にこんな表情をしそうだと容易に想像できた。
ごく自然にエスメラルダだった。
なんかすごくいいお芝居観たという感じ。
この役だけは宮田さんしか見れてないけど、
岡村さん見なくても満足できるくらい素晴らしかった。

野中さんフロローはやはり父より校長先生的な厳格さ。
嫌らしさほぼ皆無なので男の欲とかいうより、
アンコントローラブルなことを許せないという印象。
弟を愛していたといっているし実際愛してたんだろうけど、
彼をコントロールしておかなかったから彼は死んだと思ってそう。
だから意のままにできないエスメラルダやカジモドを許せなくて、
しかも近づこうとしたらエスメラルダに性的な意味にとらえられて、
そんなはずはないけどもしかしてそうだったら恐ろしい、という発想。
カジモドへは八つ当たりはあれど憎んだりしている気配はなく、
正しく導こうとしか考えてなさそうな。

フィーバスは、滑らかに声が出るのは清水さん。
でも清水さんはセリフの抑揚が微妙かなぁ。
佐久間さんフィーバスのほうが誠実な男っぽく、
個人的には好み。
クロパンに助けられて民衆を鼓舞するところとか、
断然佐久間さんで涙が出る。
そうそうクロパン、阿部さん素晴らしい。
リトルマーメイドのシェフといい、
イロモノのパフォーマンスがよくハマるし、いつも安心して集中できる。

フロリカのラストのソロがとても好き。
声でいえば、小川さんはクワイヤに溶け込んでしまいそうなソプラノだったので、
前に観た平木さんのほうがオペラ歌手的な存在感があって好みだった。
あそこはコーラスではなく讃美歌のソロ的な認識。

フレデリックの鈴本さん、何度か観ているのに気づかなかったのか記憶になく。
今回初めてとても好青年顔だなと気づいた。
目立つ歌を歌うタイプではないのか声にはさほど印象がないけれど、
演技がとても自然で目が行った。
特にフィーバスへの忠誠とか信頼において。
カーテンコールではけていくとき、
2,3階席に向かってありがとうございますって言っているのが口の動きでわかって、
この人いい人~と印象深かった。

メイン・アンサンブルともに安定感ある集中しやすい公演で、観られたことがとても嬉しくありがたかった。
しばらくはいいかなぁと今は思っているけど、
ウィキッドもそう思いつつまた観たくなってたから、やっぱり気が変わるかもしれない。

ノートルダムの鐘 5/14マチネ】
カジモド 田中彰
フロロー 野中万寿夫
エスメラルダ 宮田 愛
フィーバス 清水大
クロパン 阿部よしつぐ

【男性アンサンブル】
鈴本 務
奥田直樹
小田春樹
賀山祐介
中橋耕平
平良交一
宇龍真吾
吉田功太郎

【女性アンサンブル】
小川晃世
久居史子
町島智子
原田真理

なめらかな薄氷のような癒しボイス:Katharina Kurzweg

Katharina Kurzwegさん。

なんて読むのか全然わからない。

ドイツ語わからないので。

カザリナさんでいいのかな。


"Gott deine Kinder" aus dem Musical "Der Glöckner von Notre-Dame"

 

この方のことはさっき知った。

月曜早々仕事でへとへとで、

何か、何か気持ちを癒してなだめてくれる曲はないかな

と思ったときに見つけた動画だ。

 

ノートルダムの鐘はとても好きな作品だけど、

今までこの曲(God Help the Outcasts)はあまり印象に残っていなかった。

北米版オリジナルのシアラも、

私が日本で観たことのある劇団四季の宮田さんも、

わりと熱唱系。

自分の好みだともっとしっとり歌ってほしいかな、

と思っていたからだと思う。

 

カザリナさん、

音程はちょっと不安になるところもあるんだけど、

高音がとてもやさしく響いてマイナスイオンでも出てそうな声。

「薄氷のような」と形容したけど、

別に温度感に乏しいということではない。

やさしくベールをかけるような歌で、

「あったかい」よりも「やわらかな涼しさ」

という感じかなと私は思った。

 

私はケルティックウーマンとか好きなので、

そういうのが好きな人は気に入るんじゃないかなと思う。

ケルティックウーマンについても、

そのうち書きたいなーと考えてるところ。

キュートと迫力を併せ持つストレートボイス:Hayley Gallivan

Hayley Gallivan & Gina Beck - Defying Gravity 29.04.2013 - YouTube

初のロンドン旅行は2013年夏に1週間ほど。

その短い滞在中にWickedは2回観た。

 

チケットは当日劇場窓口で買うことにしていたこともあって、

「ちゃんとチケット買えるかわかんないし、

ウィキッドレミゼ1回ずつ観れれば上出来だ」

くらいに思っていた。

そのときに緑の魔女・エルファバを演じていたのがヘイリーだった。

 

当時メインでエルファバを演じていたのはルイーズディアマン(Louise Dearman)。

ヘイリーはスタンバイで、

ルイーズが出演しない日のエルファバだった。

それは渡英前から知っていて、最初は、

「なんだ、代役の人か」なんて思っていた。

けどヘイリーの歌声を探してみたら、

私のは断然ルイーズよりヘイリーの声が好きだった。

 

ルイーズはメインキャストなのでもちろん素晴らしい歌声だし、

グリンダ・エルファバの2役を演じた女優としても有名。

ルイーズの声は不思議で、ハスキーなのに高音まで出る。

なんだかあのハスキーボイスは、

空気を揺らす波形が見えるように私には思える声。

ルイーズの歌も聴いてみたかったけど、

私の滞在中、彼女は夏休みだった。

 

話をヘイリーに戻して。

YouTubeでわかるとおり、

クセやアレンジの少ないストレートな歌声。

個人的に、まず音を疎かにせず素直に歌ってくれるというのは重要。

でも一本調子ということは全然なくて、

話し声の延長のような、

歌と喋りを行き来するようなエモーショナルな歌なのだ。

やっぱり彼女のストレートな「Defying Gravity」には心底感動した。

ルイーズをお手本にしてるのかな?と思わせる「look to the western sky!」の

「look」が特に大迫力。それと「ahhh~」のシャウト。震える。

少女らしい喋りと声が活きる「The Wizard and I」と「What is this feeling」は可愛くて。

 

声が可愛らしいから、

エルファバの年相応なティーンエイジャーらしさも出て、

今思うと貴重な女優さんだったんじゃないかとも。

歌のうまいエルファバ女優ってたくさんいるけど、

見た目と声がティーンエイジャーに近くて歌もうまい、

そういうバランスはヘイリーが一番良かったかも。

当時何歳だったのかな…調べたと思うけど失念。

 

あとは、本人も得意なナンバーと何かのインタビューで言っていた「No Good Deed」。個人的に欲を言うと、

この曲はもはや少しドスの効いた怖さがあってもいいと思うくらいなので、

ヘイリーだとちょっとそれが弱いかも。

でも、歌としては文句なしに素晴らしい。

話すような歌ですごく怒りが伝わる。

あぁ、またヘイリーの歌を聴きたいなぁ。

 

一応時々彼女の近況をチェックしてみてるけど、

Wicked後に野外劇場の公演に出たのを最後に、

ミュージカルには出ていないみたい。

マラソンを楽しんでるみたいなツイートは見かける。

歌ってほしいなとは思うけど、

彼女なりの幸せな人生ならいいなと。

短い期間ではあったけど、

素晴らしい歌を聴かせてくれてありがとう!

と人知れず彼女にお礼を言いたいです。