Impressive Sounds

素敵な歌声や音楽を求めて。

壮大なような個人的なような:レディ・ベス 10/22マチネ

台風接近により土日の予定がキャンセル。
というわけで、暇だしどっかのタイミングで観ておこうかなーと思ってたレディベスへ。
和音美桜さんの美声を聴いてみたかったので。

ちなみにライブとかも好きなのに最近すっかり映画やミュージカルに偏ってるなと思ってなぜかを考えたら。
席が決まってるから直前に行ってもいいし、腕降ったり飛んだりして汗かかないで済むし、ライブ行くのとそんなに金額変わらないし…というなんとも合理的かつ省エネ的な理由だった。



『レディ・ベス』2017プロモーション映像


ストーリーの軸は主に2つ。
・国王ヘンリー8世と淫売(史実は知らないけど少なくとも劇中では彼女は潔白なのだけど)といわれたアン・ブーリンの間に生まれたエリザベスと、義姉メアリーの確執
・王室のエリザベスと流れ者ロビン・ブレイクの恋の行方
義姉との確執をどう乗り越えるのか、ロビンとの結婚と女王即位のどちらを選ぶのか、みたいな。
細かくは公式とか他の人の感想で見てください。
今回もいつもどおり基本ネタバレ、ひたすら自分のためだけに備忘録として出演者の声や感想を残すのみです。

全体的な印象としては、役者は悪くないと思うけど、いまいち作品として面白くないというか、こじんまりしてる感じがした。
人が多すぎたのかしら。
かといってだれを削ればいいのやらという感じだけど。
メアリー、ガーディナー、スペイン大使、あと一応フェリペと、“思惑”のある人が多すぎたのかな。
全編にわたって、ベスが両親の評判に悩まされながらも自分の人生を生きようとしたことはよくわかった。

あと私にとって致命的なのはとりたてて好きな曲がなかったこと、これは痛い。
音楽が良くないということではなくて特筆する曲がないという意味。
いろんな人が出てきていろんな曲歌うし、なんだかアレンジが演歌っぽく感じたような(特にフェリペ王子のクールヘッドは、侍みたいな片腕はだけの衣装でビリヤードのキューを振り回すのもあって時代劇かと)。
クンツェさんとリーヴァイさんのタック作品を観るのも初めて、ふだん英米系ミュージカルを観るのでウィーン系を観るのも初めて。
ある意味ウィーン系に過度の期待をしないよう免疫ができて良かったかも。

舞台は傾斜のある横回転する盆で、春に観たパレードみたいで見やすかった。
個人的に盆舞台はほどよく変わっている感じと見やすさが両立する気がして好き(斜めだし回るし役者は大変だろう)。
あと受けた印象としては、ファンシーだなー!ってところかな。
ストーリーは夢とか幽霊で進むところがあるし、みんな王族貴族だし、衣装もドレスフリフリのキラキラ。
ウィキッドノートルダムが好きな私とは全く別のベクトルであった。
あ、星空とかアスカム先生の説明タイム(?)の床の照明がきれいだったのもメモ。

さて、さくさく個人感想。
ベスは花總さん。
海宝さんと共演してたラジオドラマのルスダンで、さんざんお声は聴いてた。
観るのは初めてで、遠目にはずーっと「プリンセス」感が強かったかな?
「クイーン」よりも「プリンセス」。

歌は想像したとおり、歌えないんじゃないけど地声と裏声の行き来が不安定なことがあったかな。
ロングトーンは伸ばすことを優先して音程が半音くらい低かったかなぁ、ビブラートかけ始めるとちょうどいい音程だっただけに惜しい。
ルスダンのときも思ったけど、最初はわざと声を若くしてる感じ。
歌より演技の人かな?
王女が女王になるという設定も共通してるし、ルスダンを先に聴いたせいか「ルスダンっぽいな」と思った。

ロナン、いくさぶさん。
TVでは何度も見かけたけど生は初めて。
美女と野獣の吹き替えのときから思ってたけど、世間で言われるほど歌うまいとは思ってなくて(失礼)。
でも生来もってる雰囲気とか、切ない演技とかかなり持ち味だと思うし、顔とスタイルなどのバランスも良くて重宝されてるのかなと。
コミカルなキャラクターもできるし(むしろ個人的にコミカルが一番しっくり)。

ロナンという役があまりおいしくない役かなと思うので、もっとど真ん中の役も観てみたいかも。
ちなみにどうしても笑っちゃったのが、ベスにまた会いに来るよということを伝えるときに「また来るYO!」って聞こえちゃったとこ、面白かった。
あとベスが男装を解いたときに「(いつもつけてる花を外してたのを俺が)つけてやるよ」って言うところ、めっちゃイイ声だった。

アンの和音さん、ほんとはレミゼのファンティーヌで観たいなと思ってたけど出演スケジュールと私の都合が合わなくずっと観れてなかった。
初めて観て歌声をお聴きしたわけだが…素晴らしい…今日ダントツに感動した。
個人的に癒し系の声だったり、もともとの“声質勝ち”してるような人の声がけっこう好きだったりするけど、彼女はそういう部類ではないかな。
でも、確かにこちらの感情を動かす歌声なのでした。
一幕終盤でベスの幽閉が決まったときの「一人じゃないわ」的な歌を皮切りに、基本的に彼女が歌うとじわーっとした。

輪郭はそれなりにあるけど強すぎるわけではなく、万年筆でもクレパスでもなく水彩筆って感じの、しなやかで少しだけしっとりした声。
娘を心配し、守り、ただやさしく諭してた。
傷つくベスをいつも見守る優しい聖女のような演出だったのもあって、二幕なんかもはやアンの姿が見えただけで涙が…。
ただね、可能ならエコーなしで聴きたかったところ。
(幽霊の役みたいなものだから、それをかもし出すために全ての歌にエコーがかかっていた。)

フェリペは平間さん、飄々としたクレバーなスペイン王子という感じでかなり良かった!
けっこう出番が短かったのでもっと出てきてほしかったくらいだし、短かったせいか歌声もかなり余裕ありそうで、もっと聴いてみたい。
何度も「アタマ使え」みたいな、頭をトントンと指で軽く叩いて相手のほうを指差すジェスチャーが効いてた。
演出なんだろうけどやり過ぎず適度で良かった。
基本人を心から愛しているわけではなくて、ベスをほんとに「若くてきれいと思ってただけ」なのもわかる。
ただしクレバーだから適度に恩と義理を売っておくし、不誠実な判断は下さない。

こっからは、さらにさくさくさく。

アスカム先生、山口さん。
元四季の方ですごく人気でかっこよかったと会社のお姉さんが言っていたっけ。
声は基本6割くらいで歌ってるのでは?というくらい、爆音出せそうな余裕。
ただ、本領発揮したらすごそうだけど1曲で果てそうな感じもあるし、音程迷子気味なのが常だから基本徐行運転なのかなと。
王室のこととか詳しくないからか、いまいち先生の地位とキャラクターがわからず。
キャットアシュリーも「見守ってたんだな」くらいしかわからなかった。

ガーディナー、禅さん。
パレードでも悪役で拝見したけど、ものすごい安定感。
でも死んじゃうんだよな~悲しい。
この方好きなのでちゃんと生ききるいい人の役も観てみたい。
歌がうまくてやさしそうなおじさまのイメージ。

メアリーの未来さんもパレードでも観てた。
持ち歌がもともとゴスペル系なのか彼女がゴスペル系歌唱なのかわからないけど、声量あるし迫力あるし良かった。
王室の人とは思えない、もはやかなりのヴィランズに見えてちょっと怖すぎるくらい?
ただ「嘘つき娘だから~」の高音が上がりすぎてたので惜しかった。
こんなに歌がうまくてもあそこの声のコントロールは難しいのね。

パレードの話ばっかでアレだけど、パレードで発見した素敵ボイスの持ち主、吉田萌美さんがアンサンブルで出演されてたみたい。
楽しみにしてたけど、遠くてお顔もわからなかったし、ソロもなさそうだったので、今回は残念ながらその美声が聴けなかった。
次またどこかで聴けたら嬉しいな。

あと、帝国劇場のB席(一番お安い席)って見やすいのね!
四季劇場はS席~B席しか座ったことないからちょっと微妙だけど、四季のC席とかよりも見やすいのでは?
舞台全体がちゃんと見えて、段差もほどよくて、でも舞台が横に広めだからすごく遠い感じもしなかった。
高いお金払って中途半端な距離の席とか死角が出ちゃう席に座るより、そこそこのお値段でそこそこの視界のほうが個人的には納得感あるなぁ。

作品としてすごく好きかというとあまりそうではなかったんだけど、和音さんと平間さんが素敵ボイスってことがわかったのが今日の収穫。
特に和音さんの歌が素晴らしかったので、いつか何かの作品で主演してガンガン歌ってくれないかな~という夢ができた。
また聴きたいな。

キャスト
レディ・ベス:花總まり
ロビン・ブレイク:山崎育三郎
メアリー・チューダー:未来優希
フェリペ:平方元基
アン・ブーリン和音美桜
シモン・ルナール:吉野圭吾
ガーディナー石川禅
キャット・アシュリー:涼風真世
ロジャー・アスカム:山口祐一郎

やわらかベールのオルガンみたいな声:タカハシマイ(Czecho No Republic)

タカハシマイちゃんは、Czecho No Republicのコーラス・シンセ・その他パーカッションがメインの超可愛い女の子。


Electric Girl / Czecho No Republic(チェコノーリパブリック)

そんな彼女が時々メインボーカルをとって、とても素敵な声でとても素敵な歌を歌うのは知ってた。
夏フェスとかで聴いたこともあった。
でもしばらく邦ロックから離れてて正直忘れてた。

先日、自由が丘女神まつりという自由が丘で毎年やっているイベントで、Czecho No Republicのライブを久しぶりに観た。
そしたら、あっという間にその声にまた魅了されてしまったので、これは書き残さねばならんと思って書く次第。

マイちゃんの声は、ちゃんと人の声のはずなんだけど、いつのまにかシンセやオルガンに溶けてしまいそうな声。
高くて角がなくてやわらかで、ヒーリング効果絶大。
タイトルがタカハシマイちゃんオンリーだけど、内容としてはCzecho No Republicが自由が丘女神まつりでパフォーマンスしたフリーライブの感想レポ。


■Amazing Parade
失礼ながら、「マイちゃん可愛いー」という邪念だけで眺めていた。
だって出だしだし、アップテンポの曲はなんとなく楽しげに見せやすいからついついひねくれて。
(スローテンポをかっこよくやるほうが難しいと思っている人。)

■Festival
これもアップテンポだな~と眺める。
ただこの曲は、たしかチェコで一番最初に認識した曲だったのでちょっと懐かしくなったり。
数年前に日比谷野音であった「きらめきジャンボリー」の予習のときだったかな。

ゴッホとジョン
知らない曲だなということだけ。

ネバーランド
このへんから急に歌詞が耳に入り始める。
ステージ上のハッピーそうなメンバーたち、そしてメインボーカルの武井さんのアクのない声とマイちゃんのふわりと伴奏するような声、そして強く訴えかけるでもなくなんとなく「置く」ように愛を歌う様。
ゆるふわバンドをぼんやり見ていたつもりが、なんだかちょっとこっちまでほんわかじんわり。

■Music
これはマイちゃんのコーラスというかハモりというかメロディラインというか、そういうのがおもしろかった。
マイちゃんはハイEくらいから裏声率が上がると思うんだけど、この曲は高めの地声のハイCくらいが多くて、存在感も華やかさも増していた。

■Electric Girl
これ、とても好き、チェコはもともと電子音で構成されてるけどこれはさらに電子感強い。
海辺で水かき分けながら踊るような気分になれるダンスチューン。

■レインボー
イントロの鍵盤音遊びがおもしろい曲。
コーラスの声は伴奏する楽器みたい。

■For You
武井さんが「会えなくなった人を思ってつくりました」と言っていて、ただハッピーな曲だと思ってたから意外だった。
たしかに「きみといたかった」と言っているところがあったし、そう思うせいか歌い出しのマイちゃんは少し悲しそうに見えた。
でもちょっと子どもの楽器演奏を思わせるような愉快な音色は、なんかいなくなっちゃった人を送り出すファンファーレみたいな気もして、やっぱり悲しさを歌いたいわけじゃないんだろうなということだけは感じた。

■No Way
前に会社のラジオですごく流れてたことのある曲、懐かしかった。
このくらいの曲がポップ過ぎずスッと聴きやすいかな。

■Oh Yeah!!!!!!!
シンセ?鍵盤?の音がおもしろいやつ。
あんまり知らないので「イェー!」って言ってるお気楽な曲という印象になってしまった。

■Firework
(おんなじようなことばかり書いてるけど)シンセ?鍵盤?のメロディがキャッチーなやつ。
音の感じは打ち上げ花火だけど少し切ない音を並べてるあたりは線香花火っぽい。

アンコール
ダイナソー
どうしよう知ってる曲全部やっちゃったよと思ったけどこれも知ってた。
他の曲にくらべていろんな音を使いすぎてないせいかシンプルなつくりで耳触りが良かったかも。
どのようにはけていったかよく覚えてないけど、いたってふつうに終演した印象。


前に夏フェスでみたときより絶対さらに素敵になってた。
言わずもがな、特にマイちゃん。
彼女にはぜひソロ作品もやってほしい。
一方で、武井さんやメンバーとつくる今のバンドとの相乗効果みたいなものも確実にあるだろうなぁと思ったから、また時々お目にかかれたら耳が幸せになれそう。


No Way / Czecho No Republic(チェコノーリパブリック)

待ち焦がれていたDefying Gravity:ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ 9/9公演

みんな大好き!(だと思うけど正直みんなとかどうでもよくてとにかく私が大好き!)なWillemijn Verkaikが昨年に続き2度目の来日!
昨年は旅行に行ってて日本にいなかったためみすみす逃した貴重な機会、今回は逃すまいと、早々にチケット手に入れたのでした。
ブロードウェイさながらの歌とダンスを堪能する、みたいな感じのコンセプトのミュージカルコンサート。
ブロードウェイの新作「バンドスタンド」に携わったマーク・スチュアートが演出・振付を担当したこともポイントらしい。


Bunkamura東急シアターオーブ ワールド・ミュージカル・コンサート「ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ」スポット映像

会場はシアターオーブ、3階に座ったことがないので実験的に3階バルコニーで観劇。
視界は良好、席もボックスでのびのびできるのは良かったところ。
いまいちだったのは、天井に近く音が拡散するせいか、お風呂エコー的な感じがしてすこし輪郭がぼやけて聴こえたところ。
まあでも2階の音の籠り(というか、「音が頭の上をすり抜けていく感じ」)に比べたら解放感があってマシかと。
結局、1階S席、および2階S席前方(3階席がかぶらないところ)が良い音響なんでしょう。

9/9(月祝)の千秋楽公演、出演者は以下。
配布されたセトりにのっとり、基本的にはあっさり、局所的にしっかり感想書き残します。


シンガー
EARL CARPENTER(アール・カーペンター)
SIOBHAN DILLON(シボーン・ディロン)
WILLEMIJN VERKAIK(ウィレマイン・フェルカイック)
ERIC KUNZE(エリック・クーンジー)
龍 真咲(りゅう まさき)※日替わりゲスト

ダンサー MARK STUART DANCE THEATRE
JAIME VERAZIN(ジェイミー・ヴェレイジン)
MICHELLE CAMAYA(ミシェル・カマヤ)
DANIEL GAYMON(ダニエル・ゲイモン)
COLBY LINDEMAN(コルビー・リンデマン)


第1部
■Waving Through A Window(エリック)
先述のお風呂エコー問題、およびおさえめの声で始まる曲ゆえ盛り上がりについて行けず。
高いところも楽々出るような軽やかな声で、時々上がりすぎてるかな?というくらいアッパーは高そう。
Dear Evan Hansenは観たことがなくて前日予習にYouTubeで聴いただけだけど、もう少し若くて清涼感ある声の人でもいいかな?
エリックも良かったのだけど、SNSで得た情報的に若くはないと思われたので(3階からではよく見えなくてわからず)。

■New York, New York(アール、エリック)
アールが出てきてエリックと一緒に。
これもお風呂エコー問題か、単に二人のタイミングが微妙にずれていたのか、音の粒が微妙にバラバラで少し歌詞が聞き取りづらかった。
でもやっぱりYouTubeで予習しておいたから、ニューヨークに来ての高揚とした感じなんかは遠目でもわかった。
アールはマカオのスリーファントムで観たときのほうがジェントルマンな見た目に声だったので、今回はその時と比べるとかなりおちゃめな役回り。

■On Broadway(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
女性陣も出てきて安定感のあるハーモニーで披露。
Smokey Joe's Cafeの曲としてセトリには載ってるけど、私にとっては8月に観た「ビューティフル」の中のナンバーという印象。
ビューティフルでは男性だけで歌っていたので、オクターブ離して男性と女性が歌ってもちぐはぐしないんだぁという素朴な感嘆があったり。

■Big Spender(シボーン、ウィレマイン)
車のCM?とにかく何かのCMでよく聴く曲。
二人ともセクシー、そして急にある短いサビですかさずぶっ放すような声量で歌う迫力。

■Don't Stop Believin(ウィレマイン、エリック)←エリックかアールか自信なし
調べたら、Journeyというバンドの曲?
たぶん日常生活のどこかでふつうに耳にしたことのある曲、いい声だなぁと思ったくらいで少し印象に乏しい。

■Anything Goes(シボーン)←他の人もいたかも
ビックバンドしかり、外タレの来日コンサートしかり、よく聴くナンバー。
シボーンのハリがある若々しい声と、ぴしっと当ててくる高音が気持ちよかった。

■Ease on Down The Road(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
「Wiz」の曲らしいけど初めて聴いたように思う。
シボーンの高くて少し少女っぽさがあるハイトーンボイスはこの曲が一番印象に残っていて、ウィレマインの声に角が少ないこともあって、一番よく聴こえてきた声だった。
よくわからないけど楽しかったなぁ。

■Beyond The Sea(アール)
ごめんなさい、「Beyond The Sea」という歌詞が出てきてそのまんなだなーと思ったことしか思い出せない。

■El Tango de Roxanne
ダンサーによるタンゴタイム、当たり前だけど男女ともにとても妖艶なダンス。
これもYouTubeで予習していたので、ムーランルージュみたいに歌があったらもっと嬉しかったかな。

■I Will Always Love You(ウィレマイン)
ホイットニー以外にこの曲歌いこなせる人いるのかなと思ってたけど、ごろごろいるものだね。
ウィレマインも良かったし、前に新妻聖子さんがフリーライブで歌ってるのも聴いたけどけっこう好きな感じだった。

■Bye Bye Blackbird(シボーン)
いろんな声が出せるからゆえなのだろうけど、シボーンの持ち味を生かすというよりは、曲ありきでたまたまシボーンが歌っている感じ。
可愛らしかったけど、ソロでドカンとするやつがあっても良かったかなぁ。

■Steal Your Rock'n'Roll(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
■Lullaby of Broadway(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
知らない曲だと急に記憶が曖昧に…それにしても、1部は45分とはいえずいぶんあっさりした印象だった。


第2部
■It Don't Mean a Thing(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
華やかな2部幕開け。ここからいくつか好きな作品を歌っていくとアールからコメント。

■Too Much in Love to Care(アール、シボーン)
サンセット大通りは観たこともなければ登場人物もあらすじも知らないんだけど、これがもうとても素敵で!
シボーンは声色の調整が上手だなと1部でも思ったけど、この曲でも「高音なのに押し当てず音量キープでソフトに情緒たっぷり歌う」というスゴ技を披露。
アールも声がやや負け気味だったけど、くらいつくくらいがちょうどいい二人の音量バランスで、デュエットとしては今日1番のお気に入りだった。

■Nichts, Nichts, Gar Nichts(ウィレマイン)
ドイツ語で歌唱、ここまでの英語と音の響きが全然違うことに当たり前ながらハッとした。
エリザベート観たことないながら一応知っている曲「わたーしだーけにー♪」はやってくれないの~と思ったけれど、こちらのほうがレアそうだし嬉しい。
すごく不安そうに心もとなさそうに歌うところから、迷いを振り切るように力強く言い聞かせる歌声は、すごくクレバーなエリザベート像を連想させる(観たことないから、ただの想像)。
ラストの、オクターブ上げを器用にやってのけるのは、やはり彼女の技量の高さを物語っていると思う。

■Tonight(龍、エリック)
■Journey to the Past(龍)
他の方があまりにも実力者だというのは多分にあるのだろうけど、発音は棚上げしてもやはり声が全然違う…(アニメ声っぽかった)。
他の方と比較しなければある意味可愛らしい声だったので、この声で宝塚の男役をやっていたわけではないだろうけど、男役が想像つかなかった。
トゥナイトはシボーンとやってくれたらもっとうっとりするようなハーモニーが聴けただろうし、アナスタシアは意外と派手な曲じゃないから、歌い映えさせるのが難しそうだなと思った。

■Standard Time
だれが歌ったかも思い出せないほど記憶の彼方。

■Why God, Why(エリック)
ここから持ち歌コーナー、ミスサイゴンは観たことないけどこの曲は何回も聴いたことがある。
やはりこの手前でも思ったように、軽やかに高音が出る反面、若干上がりすぎるところが惜しかった。
レミゼサイゴンは作曲者が同じだし、音楽的な美しさはどこか共通するところがある気がする。

■Cabaret(シボーン)
キャバレーのサリーはクレイジーだけど、演じてきたどの役よりも好きなので、という選曲。
歌いこなしからしてかなり余裕のある感じ。
彼女の持ち役はそういうものが多いのか、少なくとも今回はあまり歌い上げる曲が聴けなかったのが残念なくらい。
ストレートでハリがある、でも少女らしい響きもセクシーな女性も垣間見える素敵な声。

■Stars(アール)
うーん、マカオで観たときのほうが声の調子が良かったような。
外したり声が出なかったりということではなかったんだけど、彼ならもっとやってくれるのでは、という期待が高すぎたのかも。
でも一本筋が通ってそれにしがみつくかのごとくぶれないように歌う様からは、ジャベールっぽさを感じた。

■Defying Gravity(ウィレマイン)
会場全体が待っていた感がすごいこの曲、私も超待ってた。笑
前奏が始まりポロリ、歌い進んでいくうちにまたポロリ、ラストサビおよびシャウトでは口をへの字に結んでしまうくらい涙が出た。
聴きたかった彼女のDefying Gravityがやっと聴けた感動と、やっぱり安定感ある歌唱への感動、Wickedが好きすぎる~!というどうしようもなく言葉にならない気持ちの動きによる涙などなど。

声そのものはシボーンとかのほうがよく通って突き抜ける感があるのだけど、やはり彼女は歌の展開のもっていき方がほんとに巧みだった。
エルフィーが自分に言い聞かせるように飛び立つことを決めるところ、飛び立って民衆を圧倒し宣戦布告をするラスト直前、そして独特のリフで締めくくるラスト。
この歌い回しは彼女にしかできないし、唯一無二で美しくてクレバーで孤独なエルフィーが渋谷に降臨したのだった。

■Time of My Life(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
本編ラスト、なのにもう覚えてない。


アンコール
■Burnig Love(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
■Conga(アール、シボーン、ウィレマイン、エリック)
とりあえず、みんな楽しそう、ここまでくるともう誰の声が今どこだとかあまり考えず手拍子。


超淡泊な感想メモに見えると思いますが、特にウィレマインとシボーンの歌は本当に素晴らしかった。
ノーマークだったシボーンの声がかなり私好みであることが判明したので、これからウォッチしたいところ。
コンサートはこういうのがあるから、思いがけない収穫があるから、楽しいなって思う。

私の中で総合点No.1のエルファバ:Willemijn Verkaik

久しぶりの、Wicked女優さんシリーズ。
生歌聴いたことあるのは時系列順に

Hailey Gallivan(ロンドン)
雅原 慶(東京)
岡村 美南(東京)
江畑 晶慧(東京)
Jemma Rix(シドニー)
Emma Hatton(ロンドン)

の6人。
あと劇中ではないけど来日ライブでIdina Menzel。

Willemijinは、「ウィレマイン」という表記でいいのかしら?
インタビューとか見てると、「ウィルマイン」と聞こえる気もするけど。
オランダ、ドイツ、NY、ロンドンでエルファバを演じた彼女、残念ながら生で観れたことはない。
それでも私の中では、歌・キャラクター・見た目すべてのレベルが高い彼女は、総合点No.1エルフィー!
今回は、そんな彼女について。



Musical Sing-a-Long 2012 - Wicked


ウィレマインは、オランダ出身の女優さん。
オランダ語、ドイツ語、英語でエルフィーを演じたのは唯一彼女だけではないかな?
歌は英語もドイツ語もいけるけど、母国語オランダ語がやっぱり一番ぴったりだし最高にかっこいい。
さっきの動画はオランダ語ver.だけど、歌のうまさ、かっこよさ、衣装とメイク(舞台メイクより美しいと思う)、どれも伝わると思う。

見た目からもとってもクレバーそうな感じがよく出てる。
エルフィーは頭がいいという設定だし、知的かつほどよく美女なウィレマインはかなり適役だと思う(モデル級美女だと周りから疎まれるエルフィーがしっくりこなくなる)。
表情によっては冷ややかに見えるところも、「悪い魔女」と思わせる良いポイント。

エリザベートのシシィ、マンマミーアのドナ、アナ雪のエルサなど演じてるのをYouTubeで見かけたこともある。
だけどその見た目のクールビューティーさゆえ、私はこれらの役にはそんなにピンときてない。
シシィにしてはクール系すぎる気がするし、ドナは元ヤンキーみたいなキャラクターイメージに対してクレバーすぎる気がするし、エルサは雪山にこもってても平気そう(失礼)。

そういう意味ではエルファバもかなりクレバーかつクール寄りなんだけど、私にはそれがハマって見える。
やさしさよりクールさが目立つから、孤独な道へ突っ走り全てを背負い込みそうな感じが、私はけっこうしっくりくる。
それくらいの強さと孤独感がないと、あのラストをむかえられないと思う(Wicked観てない人には意味が分からない話ですがごめんなさい)。

そして彼女は、とにかく歌がうまい、破綻なく歌がうまい。
Defying GravityラストのAhhh~!はかなり独特の歌い回しをするので、初めて見たときは「奇をてらいすぎだろ」と気にくわなかった。
でも、それを棚上げできるくらい歌唱力がすばらしい。

他のエルフィーと比べて声に特徴があるかといえば、ないことはないけど、どちらかというとハスキー寄りで温度感は少なめ。
私の好みの声は、どちらかというと高くてやわらかい声とか、きもーちノイズのある癒し系の声。
それもあってか、どううまいかって書きにくいなあと思っていて。
それで思い当たったのが、やっぱり「破綻なく歌がうまい」に戻ってくるかなと。

つまりは、音程や抑揚のコントロールにとても長けていると思う。
バカみたいにいろいろなWicked動画を見まくっていたけど、この人が明らかに音を外していたり声の調子が悪かったりっていうものを見たことがない。
高い音も低い音もきっちり当てているから、本当に安心と信頼の歌唱力という感じ。
あと、ストレートなだけではなくてほどよく声の揺らしもあって、強いときでもカドは感じない、聴きやすい声だと思う。

一番好きなのにいい言葉が見つからなくて、案外だらだら書けなかったのが逆に無念。
10月にソングアンドダンスオブブロードウェイに出演するのを観に行くので(またシアターオーブ…)、今度こそ生の歌声を耳に流し込めるのが楽しみ。
そのときに、彼女の歌の魅力をまた文字に書き起こすことができたらいいなぁ。

おまけ、彼女がオランダ語、ドイツ語、英語とっかえひっかえでDefying Gravityを歌ってるやつ。
2:00あたりから歌っています。

OBSESSED! Willemijn Verkaik Takes "Defying Gravity" on a World Tour

ファンタジーの演出に目を奪われた:FINDING NEVERLAND来日公演 9/13マチネ

全然知らないのでスルーするつもりだったシリーズ(大半の作品でそう言ってるけど)。
SNSで絶賛の嵐しか見えないので、あとクレカの優待があったので、そして夜はケルティックウーマンのコンサートで渋谷に行く予定がもともとあったので、お昼はこちらに行くことに。

YouTubeで来日公演で主演をつとめるビリータイの動画をみたのも後押しになったかな。
高音がきれいそうな歌声してるなと思ったから。


ブロードウェイミュージカル『ファインディング・ネバーランド』主演ビリー・タイ生披露!

ちなみに、シアターオーブはでかすぎて席選びにいつも迷うので軽く座席について。
今回は20列下手ブロック。
このうしろの列くらいから2階かぶりはじめるけど、2階みたいに音が頭上を通りすぎていくこともなく、段差も大きくて視界良好。
もう2階は音のこもりが気になってしょうがないから1階って決めてる、3階は座ったことないけど来月ウィレマイン来日でとってみたので検証予定。

前にウエストサイドストーリーみたときは15列の端のほうで、今回のほうがセンター寄りだったんだけど、センターであればあるほど舞台中央を見てるとだと逆に両サイドの字幕が視野に入らない罠に気づいた。
バランスって難しい。
なのでいつもどおり基本音メインで字幕は時々追うようにした。

声について書くことをモットーにしてるんだけど、先に演出について。

※いつもどおり、がっつりネタバレあります。

タイトルにも入れたけど、歌よりも音楽よりもダンスよりも、一番演出に比重が置かれてる作品に見えた。
All That MattersとかNeverlandの星空はプラネタリウムかそれ以上に幻想的だし、ロンドンの空や大海原も背景映像で大いに表現しているし、かと思えば子供を人力でもちあげて飛んでいるように見せるところなんかは引き算的なアナログな見せ方で面白かった。

シルヴィアが病で助からないとわかるシーンのバックでAll That Mattersが流れる意味。
一幕でシルヴィアはその曲を歌ったわけだけど、そのときはなぜ「今をどういきるかが大事なの」と歌ったのかがいまいちわかっていなかった。
母と「体を大事にしなさい」というやり取りのあとにAll That Mattersを歌ったのが、「だからか(自分の死がわかっているからこそ子どもたちといられる今が大事なのか)」と二幕でわかったとき、同じタイミングで同じメロディーが聴こえて、彼女の想いがわかったような気がして切なかった。

舞台ピーターパンの初日後、ファンタジーの登場人物に扮した劇団をシルヴィアのところへ連れていったシーンはとても素敵だった。
ウェンディとピーターパンに魔法の粉かけられたシルヴィアが、キラキラとした風を受けるシーンは本当にきれいだった(ポスターに使われてるシーン)。

その場ではなぜピーターパンがシルヴィアを連れて窓の外に行ったのかわからなかったけど、ネバーランドに連れていった(亡くなった)のだと、終演後に飲み込んだ。
魔法の粉のキラキラと風の中を舞うシルヴィアのスカーフがきれいで、でもなんだかものさみしい感じがしたのもそれでだったのかと、やはり同じタイミングに合点がいった。

最後、子供たちとジェームズと祖母が手を取り合う未来が示唆され、Believeを歌うのが祖母なのが感慨深い。
彼女は厳格に振る舞ってものを言っていたけど、いつだって娘と孫たちを見守っていた。
娘がいなくなったときにこどもたちに夢と希望を与えてくれるジェームズがいたことは、彼女にとっても救いだったろうと思う。

彼女がBelieveを歌うのは、美女と野獣でミセスポットがBeauty and the Beastを歌うのと相通ずるところがあると思った。
物語の中心ではなかったけど、見守って包み込んでいたやさしさを感じるBelieveだった。

感動したところをドサドサと書いたけど、ストーリーがところどころスッと入ってこなかったのは、空想とリアルの行き来に腑に落ちないところもあったからかな。
大人に寄せてるのか子どもに寄せてるのか微妙な感じがして、基本大人寄せだけど、壁にぶつかったときの解決(最たるはStronger)はファンタジー寄りに見えて。
私が"grew up"し過ぎたのかも、そんなことも思いました。

では本題、声について。
まず4人の息子の母であり、JMバリのインスピレーションのきっかけになった、シルヴィア役のクリスティンドワイヤー。
ブロードウェイでWickedのエルフィーやってた動画はどれを見てもスパーンとしてなくて全然ピンとこない声だったんだけど、今日生で聴いたらいい声!
裏声からしてとてもきれいだし、まっすぐストレート系の声。
彼女のAll That Mattersが文句なしに本日No.1ナンバー。私の中で。

憶測にすぎないけど、エルフィーやるには声量と高音の安定感がいまひとつだったのかも。
シルヴィアみたいな、押し出すだけが全てじゃない、無邪気でありながら母でもあるっていうポジションの女性としてはとても適任な歌声だったと思った。
彼女のAll That Mattersまた聴きたい(もう行く予定ないけど)。


ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』より「All That Matters」(日本語字幕付き)

次、ピーターパンの生みの親であり主人公JMバリを演じたビリータイ。
やっぱり思ったとおり高音がストレスなく聴けるいい声だったんだけど、なぜかバックの音量が上がるとそれに負けてしまう声だった。
座ってた席位置と音響の可能性もあるかもだけど、他の人はそうでもなかったんだよな。
Strongerなんか、歌うまいんだけど、お腹にくるような振動を感じるほどのドラムが鳴ってたりするので、圧するのは彼の声じゃなくてドラムの振動だったりして。

シルヴィアとのNeverlandやWhat You Mean to Me、ピーターとのWhen Your Feet Don't Touch the Groundなんかは、彼のやわらかく薄いベールみたいな声の良さがとても出てた。
そしてビリーは、というかJMバリ役は、かなり体力を要求される感じ。
逆さにされながら歌ったり、片足だちで上げてる足を地面と水平並みにキープしながら歌ったり、ベンチから落ちないように海賊に襲われたり。
そんないろいろをやってのけながらも、ビリーはなんだか余裕がありそうだったのですごかったなぁ。

あと、子どもたちの祖母でありシルヴィアの母であり慈善家のデュモーリエ夫人のカレンマーフィー。
最初は棒読みか?と思うような高圧的な一本調子の歌と芝居なのかと思ったけど、それが娘を思うゆえのものだったと納得させるにふさわしい貫き方。
彼女が歌うと、すごく場が締まる。
ベテランが出てきて大団円をまとめるような見え方がしっくりくる。

ほか、出番わかりづらかったけど、JMバリの妻であるメリー夫人のクリスティンリースも良かった。
声が特徴的で、その時代にいかにもいそうな、周りの評判が気になるプライド高い女性感を出してたと思う。
この方、PIPPINでキャサリン、Wickedでネッサローズもやってたこともあるみたい。
キャサリンもネッサも今回のメアリーも歌が多くないのでちょっともったいない気も。
でも声が特徴的だから、メインにはなかなか難しいのかな?

歌声的にはそんなところか。
子どもたちはみんな可愛くて、特にジョージがウクレレ持って歌うときに「美声で歌うまいな、背が高くしっかりもの感があり長男ぽさもあるな」と思ったかな。
なんと子どもたちは、ピーター、ジョージ、ジャック、マイケルをほぼみんなが代わる代わる演じるらしい、すごい。

あとは歌の韻がいいものがいくつか。
Circus of Your MindとかThe World is Upside Downあたりはすごく音のおさまりがよく、不穏さだったりファニーさだったりを表すにもうまく機能してたと思う。
ディズニーのホーンテッドマンション的な雰囲気もあったかな。
ハーモニーや音の重なりよりも個々をたたせていた印象があって、ミュージカルよりショーっぽいと思った。

ちょっとSNSの絶賛の嵐に期待値を上げすぎたので「思ったほど…?」なんてよぎったりもしたけど、やっぱり海外キャストの公演は好きだな。
声のパワーバランスの大小があったりしても、それを気にさせないレベルに歌声の素敵な人がいたり、日本ではなかなか見られない演出が見られたり。
これからも「行くつもりなかったシリーズ」はどんどん増えることでしょう。

メインキャストは以下。
J.M. Barrie(JMバリ):BILLY HARRIGAN TIGHE
Sylvia Llewelyn Davies(シルヴィア):CHRISTINE DWYER
Charles Frohman/Captain James Hook(フローマン/フック船長):JOHN DAVIDSON
Mrs. du Maurier(デュモーリエ夫人):KAREN MURPHY

Peter Llewelyn Davies(ピーター):CONNOR JAMESON CASEY
George Llewelyn Davies(ジョージ):COLIN WHEELER
Jack Llewelyn Davies(ジャック):WYATT CIRBUS
Michael Llewelyn Davies(マイケル):TYLER PATRICK HENNESSY

アンサンブルはキャストボート記載順に以下。
CHRISTINA BELINSKY
TURNER BIRTHISEL
CAITLYN CAUGHELL
SARAH MARIE CHARLES
ADRIANNE CHU
CALVIN COOPER
DWELVAN DAVID
NATHAN DUSZNY
BERGMAN FREEDMAN
VICTORIA HUSTON-ELEM
MELISSA HUNTER MCCANN
CONNOR MCRORY
THOMAS MILLER
NOAH PLOMGREN
MATTHEW QUINN
WILL RAY
KRISTINE REESE
COREY RIVES
DEE TOMASETTA
MATT WOLPE